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2023.09.05

知財ニュース

日本初のゼロエネルギーホテル「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」、愛媛で開業─建築設計は隈研吾氏

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半導体関連機器製造や再生エネルギー、地方創生・まちづくり事業などを展開する株式会社アドバンテックと、国内外で話題のホテルを多数手掛けてきた株式会社GOODTIMEは、国内初となるゼロエネルギーホテル「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」を隈研吾氏による建築設計にて手掛け、愛媛県西条市にて5月より営業中。

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「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」は、ホテル運営において、実質的に電力エネルギーを消費しない「ゼロエネルギーホテル」。日本のホテルで初めて環境省が定める「ZEB」(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル※)の認証を取得した。自然環境に負荷をかけることなく魅力を創出し、持続可能な観光及び宿泊体験を届けようというもの。

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館内のインテリアとランドスケープデザインはDugout Architectsが手がけ、愛媛県西条市でみられる自噴井「うちぬき」や、約2億年前に海底に堆積した岩が日本列島のできる地殻変動の際に隆起し地表に現れた「伊予青石」の美しい色合いをモチーフにデザインされている。

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客室は、趣の異なる2つのタイプから選択。1つは、伊予青石本来の色味を基調に、ビジネスから家族・グループ旅行まで多様なニーズに合わせた「いとまち」での滞在を気軽にたのしめるHOTELタイプ。もう一つは、旅館を現代的に解釈した上質なプライベート空間で温泉と共に贅沢ないとまち滞在を大切な方と楽しめる全室露天風呂付きのVILLAタイプだ。

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また、森林から供給される木質由来の再生可能な非可食バイオマスを使用したTarkett社の再生塩ビシートやジーンズの端切れを活用したSTELAPOP社の天板、再生ガラスを活用したベンチなど、館内の様々な場所に素材の循環を感じる工夫が施されている。

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ホテルステイの楽しみの一つ、食事にもこだわりが溢れる。ホテル内にあるRECEPTION CAFEでは、地元愛媛の産地から仕入れた旬の野菜や果物をたっぷり使った食事をデリカテッセンスタイルで提供。管理栄養士監修の元、全粒粉・はだか麦・玄米など、栄養価が高く食物繊維豊富な食材をふんだんに活用し、厚生労働省が定める日本人の栄養摂取基準から、健康を促進する抗酸化作用等のある栄養素が+10%、カロリーは-10%になるよう基準を設けているという。

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フードの監修は「MAISON CINQUANTECINQ」など代々木上原を中心に多くの人気レストランを手掛けるシェルシュ代表兼エグゼクティブシェフの丸山智博氏を起用。健康なだけでなく、味もお墨付きの料理を堪能できる。


「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」のようなゼロエネルギーホテルは、脱炭素社会を加速させるための、大きな可能性の一つ。ホテルは建物用途別のエネルギー消費量において、飲食店に次いで床面積あたりの電力使用量が多く、これを実質ゼロにすることは持続可能な社会の実現に大きく貢献することが期待されている。

※ ZEBとは(環境省): ( https://www.env.go.jp/earth/zeb/about/index.html )

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Top Image : © 株式会社 GOODTIME

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