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2025.04.16
知財ニュース
ソニーCMS、プロ野球選手の骨格データもリアルタイム配信―球速も回転もデータ可視化で球場観戦をエンタメ化

ソニーは、株式会社NPBエンタープライズ(NPBE)向けに、プロ野球全12球団で導入されているホークアイ社のトラッキングシステムから得られるデータを活用するための「コンテンツ・マネジメント・システム(CMS)」を開発した。ホークアイが取得したプロ野球12球団のプレーデータを可視化し、新たな観戦体験の提供等に貢献する。
さらに、一般社団法人日本野球機構と共同で「データ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)」も構築し、公式戦のあらゆるプレーデータを一元的に管理。CMSを通じてコンテンツとして活用できる基盤を整えた。これにより、NPBEはデータに基づいた新たな観戦体験をファンに提供するなど、データ活用の取り組みをより一層推進することが可能になる。
同CMSでは、投手の球速、ボールの軌道や回転数、打者の打球速度や角度、スイング速度といった詳細なプレーデータがリアルタイムに可視化され、コンテンツとして生成される。
球場に設置された複数のカメラと、ホークアイの高精度な光学トラッキングシステムによって、選手の骨格情報やボールの動きが正確に捉えられるため、高品質なコンテンツ制作を実現。制作された多様なコンテンツは、球場の大型ビジョンでの放映やSNSでの情報発信を通じて、プロ野球の新たな魅力を伝え、ファンのエンゲージメント向上に貢献する。また、これらのデータは各球団が選手のパフォーマンス向上に役立てることも可能だ。
ソニーは、「テクノロジーの力で未来のエンタテインメントをクリエイターと共創する」という理念のもと、今後もテクノロジーを活用した新たな観戦体験を創出し、プロ野球の魅力をさらに高めることで日本の野球の発展に貢献していくことを目指すとしている。
Top Image : © ソニー 株式会社