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2021.09.22
知財ニュース
福永紙工による、紙の箱に特化した箱プロダクトを公開する展示会「Pop-Up Stores by UNBOX」が開催
紙の「箱」に特化したプロジェクト「UNBOX」が、プロジェクトから生まれたプロダクトを公開する展示会「Pop-Up Stores by UNBOX」を開催する。
UNBOXは、紙の構造設計の専門家である福永紙工が中心となり、多彩なメーカーやクリエイターとのコラボレーションを通じて豊かな体験を生み出す「新しい箱」を開発していくプロジェクト。デザインと構造設計の力を最大限に活用して、紙箱や梱包材、パッケージのプロダクト開発やテンプレート化を行い、製品のパッケージングにこだわりを持つお店やメーカー、企業、クリエーターに提案している。
UNBOXでは、「美しい箱」であることと同時に、構造的にも「二次使用できる」「ゴミの低減につながる」「余計に作りすぎない」「脱プラ」などの要素も踏まえ、大量生産、大量消費とは異なるベクトルで「箱」を考えている。機能に偏った「箱」の概念から脱却し、人の営みに寄り添ったプロダクトを開発することを目指しているそうだ。
「UNBOX」PROJECT TEAM
企画・開発・製造・販売・運営:福永紙工株式会社
設計製作部:宮田泰地 山内弥 斉藤優太
営業本部:京野真也 田中祐介 渡邊哲哉 浅輪志乃 大坪ユキノ
製品販売部:髙橋里枝 武井慎之介 浜田茜
代表:山田明良 プロデュース:山田祥子
クリエイティブディレクション:NEW
今回開催される「Pop-Up Stores by UNBOX」では、協力ブランドとのコラボレーションを通じて、各プロダクトに合わせたポップアップストアを展開。UNBOXならではのユニークなデザインを体験することができる。福永紙工は、UNBOXプロジェクトを通じて、サステナビリティへの配慮やリモート化など、変化する人々の生活に寄り添った「新しい箱」を創りだしていきたいとしている。
今回展示されるプロダクトは以下の4つ。
パン屋のためのアンボックス
Sesto ベーカリーショップ
店舗でパンを選ぶときは「トレイ」、持ち帰るときには「ショップバック」、自宅ではシェアするための「お皿」として使用。プリーツ構造をコの字にして空間を生み出す「プリーツドーム紙工」 によって、シームレスかつ衛生的な購入体験を可能にする。
花屋のためのアンボックス
FLOWERS BAKE&ICE CREAM by日比谷花壇
花を持ち帰る「フラワーバッグ」が、家では花を飾る「フラワーベース」になるボックス。 折り返しによって紙に硬さを生み、自立を可能にした「リバーシブルスタンド紙工」によって、 花のある生活を気軽に楽しむことができる。
食器店のためのアンボックス
Discover Japan | Lab. JAPAN
一種類の展開図で、さまざまなサイズの食器に対応するパッケージ。段階的な折りのラインによって容積を柔軟に変えることができる「シェイプマッチフォールド紙工」により、 パッケージ統一と省スペース化を両立した。
スニーカー専門店のためのアンボックス
Kinetics
スニーカーを取り出した後は、ポスターとしてコレクションを楽しむことができるボックス。展開図がシンプルな四角形となるように折りのラインを施した「スクエアフラット紙工」によって、コレクターのスニーカー愛に応えるものになった。
「Pop-Up Stores by UNBOX」
会期:2021.9.24 fri, − 9.28 tue,
時間:11:00 − 19:00
会場:東京都立川市緑町3-1 E1 203
GREEN SPRINGS TAKEOFF-SITE
JR中央線「立川駅」徒歩約8分 、多摩都市モノレール「立川北駅」徒歩約4分
入場無料
また、今回の展示会にあわせて、UNBOXのウェブアプリがオープンした。3Dモデルによる商品のカスタマイズ注文や構造技術を体系化したライブラリーなど、紙の構造体の魅力を感じるコンテンツを展開している。
Top Image :©UNBOX