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2020.05.25
お知らせ
世界を進化させる知財に出会える「知財図鑑」が本格ローンチ─新規事業のための知財データベースとして活動を本格化
2019年12月にβ版としてプレローンチしていた「知財図鑑」は、株式会社知財図鑑として法人化し、掲載している知財数が100を迎えたタイミングで本格ローンチいたしました。企業の新規事業を迅速かつ効果的に推進するために、アカデミックな領域の「知的財産」を活用していけるよう、アイディアと知財のマッチング活動を本格的に行っていきます。
知財図鑑とは?
世界を進化させる可能性のある「すごい知財」に出会えるデータベースです。網羅性を重視した一般的な図鑑とは違い、新規事業への活用案をクリエイターが提案することを特徴としており、特許技術だけでなく、プロダクトやサービスから実用的なAPIまで、広義の「知的財産」を対象に編集を進めています。
世界に溢れる機会損失をなくす
「知財図鑑」は、新規事業者が自己のビジネスに活用できる知財の存在を知らずに、アイディアの実現をあきらめたり、車輪の再発明のようにすでにある技術の開発に労力を費やしてしまう「機会損失」に警鐘を鳴らします。
ヒト・モノ・カネと同様に、新規事業のアクセルとして知財に目を向けるトレンドを形成することを目指します。
そのために、非研究者にとって難しい技術情報をわかりやすく伝える「知財ハンター」を組織化し、知財の共通言語化を推進します。
知財ハンターとは?
大小様々な企業や大学の研究機関と接点を持ち、日常的に知財を「ハント」し、新規事業者にとって活用のイメージが湧きやすい情報を発信する役割を担います。未来型クリエイティブ集団「Konel」のメンバーを中心として、新しいテクノロジーに精通し、新たな体験の設計に長けたクリエイターが知財ハンターとして活動しています。
事業展開
①知財活用プランニング事業
知財が研究されてきた前提やバイアスにとらわれず、クリエイターならではの発想で活用方法を自由に「妄想」し、ヴィジュアライズするプロジェクトです。分厚い企画書や事業計画書を作成することに固執せず「妄想プロジェクト」というフォーマットでスピーディに発信することで、アイディアに共感してくれる支援者が現れ、発展していく可能性が高まると考えています。知財図鑑は企業の新規事業部を対象に、事業アイディアのヴィジュアライズをサービスとして提供開始します。立案から営業用のクリエイティブ制作も一貫して行えることも強みです。
<妄想プロジェクトの例>
物体が透明に見える効果を表現する「再帰性反射材」を利用し、高速道路が“消えた”日本橋の風景をシミュレート
極薄木目シートからディスプレイの光を透過する壁装材「インフォウォール」を用いた、景観に溶け込むデジタル賽銭
②知財マッチング事業
新規事業を創出(0→1)、アクセラレート(1→10+)するために、事業者と知財ホルダーをマッチングする事業を行います。オンラインメディア「知財図鑑」による情報発信にとどまらず、リアルイベントの実施を通してダイレクトに強いマッチングを提供していきます。従来の知財マッチング手法では、知財情報の登録や検索の切り口が「技術(=手段)」であったため、技術に知見のある界隈の中で閉じてしまうという問題がありました。知財図鑑は、「未来像(=目的)」を流通させることで「実現の担い手」と「最適な手段」を結びつけることを目指しています。
さらにプロトタイピングにはじまる「開発サポート」、リスク・リターンを設計する「契約サポート」、実ユーザーを対象にした「D-PCAサポート」の仕組みを整え、マッチング後もサステナブルに事業支援をしていきます。
③爆速プロトタイピング事業
関係会社でもある未来型クリエイティブ集団「Konel」のエンジニアやデザイナーによって構成される「爆速プロトタイピング部」と連携し、「妄想」を現実にする際の実証実験やリサーチを行うためのプロトタイプを、短期間かつ低コストで製作・支援していきます。
* 爆速プロトタイピング部:https://bakusoku.konel.jp/
④メディア広告事業
知財図鑑のWebメディアを活用したタイアップ記事の制作を行います。知財図鑑ならではの視点で各種知財の紹介記事を制作し、活用方法のアイディアとともにWebサイトにて公開します。SNSを複合的に使ったPRとあわせて行うことにより、ビジネスリーダーやクリエーターなど、新しいチャレンジを進める読者層に向けてわかりやすく知財の活用方法を紹介します。
知財図鑑のヴィジョン
<知財をもっとオープンに。>
知財は、先人たちが積み上げてきた、誰もが手に取れる叡智の山だ。
新たな挑戦へ踏み出す時、先人の知恵と出逢えれば“車輪を再発明“することなく未来の歩みを進められる。
他方、知財は活用されてフィードバックを得ることで、発展を遂げていく。
しかし多くの知財は、模倣されないよう積極的にオープンにはされていない。
これは大きな機会損失だ。
今こそ知財を活用し、その価値を高めよう。
わたしたちはクリエイターの視点で“すごい知財“をシンプルに解説し、活用の可能性を提案します。