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2024.10.10
知財ニュース
厚生労働省、ハローワークに生成AIの導入を検討―AI活用で求人・求職マッチング精度向上
厚生労働省は、ハローワークのオンラインサービス「ハローワークインターネットサービス」において、AI活用を検討していくことを発表した。近年、民間分野を中心にAIを活用した労働力需給の調整が検討されていることを受け、サービス向上の可能性を探りたい考え。
具体的には、ハローワークインターネットサービス上で、求職者や求人企業からの問い合わせに対し、AIが的確なサービス案内を行う。
検討にあたっては、業界のリーディングカンパニー「OpenAI Japan合同会社」がアドバイザーとして参加。活用の具体的な内容、期待される効果だけでなく、課題や留意事項についても慎重に検討されるという。
AI活用は、より的確な情報提供による利用者の利便性向上や、業務効率化による人材不足の解消などが期待される一方で、倫理的な問題(不正確なデータを AI システムが利用することに伴う諸問題、プライバシー 等)やAIシステム内の偏り、偏見、ブラックボックス化といったリスクも懸念されてきた。
ハローワークではこれらのリスクを踏まえ、透明性や説明責任を確保しながら、職員のスキルアップやAI活用の効果検証など、適切な対応を進めていく。
Top Image : © 厚生労働省