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2023.05.25
知財ニュース
アウディ、車両情報をAR表示する新EV「Audi activesphere」を発表─ARグラス「Magic Leap 2」で操作
Audiは、2023年1月26日、 ARベースのドライバーUIを備えたコンセプトカー「Audi activesphere」を発表した。
「Audi activesphere」は、MRヘッドセット「Magic Leap 2」が採用された全長4.98mのエレガントな4ドアクロスオーバークーペ。「Audi skysphere roadster」「Audi grandsphere sedan 」(2021年発表)「Audi urbansphere space concept」(2022年4月発表 )に続く「sphere」シリーズの集大成で、オンロードとオフロード両方で優れた走破性を実現する駆動システムとサスペンション、22インチの大径ホイールを備え、多目的な使用が可能になった。
多彩な目的に対応した力強く美しいエクステリアデザインで、印象的な最低地上高を実現。「Sportback」と呼ばれる美しいフォルムを兼ね備えたリアは、スイッチを押すだけでオープンカーゴベッド(アクティブバック)に変化可能で、電動自転車、ウォータースポーツ、ウィンタースポーツ用ギアなどのレクリエーション装備の積載を実現した。
また、Audiのビジョンの前進に重点を置くAudi Design Studioでは、運転体験を変革するよう設計されたダイナミックなMRベースのインターフェースを開発。「Magic Leap 2」の最大70度の広大な視野によって実現されるARインターフェースは、没入型で再構成可能なレイアウトで、ドライバーの目前の道路ビューとデジタルコンテンツをシームレスに統合している。
なお、インターフェイスは、ドライバーと同乗者がドライブモードや場所、目的地などの機能にアクセスできるよう個別にカスタマイズされる。同社で、高精度で低遅延な「Magic Leap 2」のオープンプラットフォームを活用して、ユーザーと情報ゾーンとのMR ベースでの正確な対話を実現したという。
「Audi activesphere」について、アウディのデザイン部門Audi Designでcreative technologistをつとめるJan Pflueger氏は、「物理的なディスプレイやタッチスクリーンを取り除き、複合現実で乗客をモビリティエコシステムに直感的に統合することで、自動車の枠を超えた新たな可能性が開かれる」と述べる。Audiと複合現実が生み出す新たなドライバーエクスペリエンスに期待したい。
Top Image : © Audi