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2024.01.09

知財ニュース

日立、片側空けを抑止するエスカレーターを開発─大阪・関西万博に合わせて開業の「夢洲駅」に納入予定

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日立製作所と日立ビルシステムは、「エスカレーターの片側空け」を抑止する新機能を搭載したエスカレーターを開発した。大阪・関西万博に合わせて2024年度に開業予定の新駅・北港テクノポート線の夢洲駅に納入を予定している。

今回開発されたエスカレーターは、LEDを活用して、二列利用への誘導と安全面の注意喚起を行うもの。「片側空け」での利用と歩行を抑止することにより、安全利用の実現と輸送効率の向上を図る。

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具体的には、乗り込み口LED誘導照明、ライザーLED照明、スカートガードLED照明の3点を新たに搭載。さらに、従来からオプション仕様として提供しているカバープレート埋め込みLED誘導表示器と、乗り降り位置を知らせるコムシグナルを組み合わせ、二列利用への誘導と安全面の注意喚起を行い、「片側空け」での利用と歩行を抑止する。

今回開発されたエスカレーターを納入予定の夢洲駅は、Osaka Metro中央線を延伸する形で整備が進められている北港テクノポート線の新駅であり、2025年に開催される大阪・関西万博会場の最寄り駅。万博開催期間中は一日約12.6万人もの夢洲駅の利用が見込まれている。2分半間隔で電車が到着し、多くの来場者がホーム中央の3台並列の上りエスカレーターを利用することが想定されることから、ホーム内の人の滞留を抑止し、スムーズかつ安全にエスカレーターを利用できる仕組みが必要となっている。

エスカレーターの利用は、慣習としてステップの片側を歩行用に空ける「片側空け」が一般化しており、利用者の安全面や非効率化が懸念されてきた。今回の開発で片側空けでの利用とエスカレーター上での歩行を抑止することで、安全利用の実現と輸送効率の向上を図っていくとしている。

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Top Image : © 株式会社 日立製作所

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