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2022.08.23
知財ニュース
サウジアラビア、全長170km・高さ500mの垂直性未来都市「THE LINE」の開発計画を発表
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は7月25日、サウジアラビアで進む巨大スマートシティ計画「NEOM」に、全長170km高さ500mの垂直性高層未来都市「THE LINE」を開発する計画を発表した。
「THE LINE」は垂直性とモジュール設計による3次元的な移動と、他の都市に類を見ない密度による効率性を実現し、100%再生可能エネルギーにより稼働するサステナブルな都市構想だ。このデザインは多層都市の内部構造を明確にし、従来の平らな水平都市の課題に対処し、都市開発と自然保護との調和を実現するという。
「THE LINE」は、サウジアラビア北西部、紅海沿岸に建設予定の巨大スマートシティプロジェクト「NEOM」内に計画されている。人を第一に考えられた新たな未来都市で、海岸、砂漠、山脈、高地の渓谷をつなぎ、多様な生態系が存在する地域にまたがっている。
34平方kmの敷地面積に建設され、最終的には900万人が過ごせる計画だ。
さらに「THE LINE」は、一年中自然を楽しむことが出来る理想的な気候が維持される。道路、車、排出物はなく、100%再生可能エネルギーにより稼働。人の健康と福祉が交通やインフラよりも優先される仕組みになっている。居住者は高速鉄道に加え、徒歩5分程度であらゆる施設まで到達でき、端から端までの移動時間は20分ほどとのこと。
サルマン皇太子は「NEOMはサウジ・ビジョン2030の最重要プロジェクトの一つであり、THE LINEは全世界にプロジェクトを発信するという我々の確固たるコミットメントを確認するものです。NEOMはより良い明日を夢見る人々のための場所です」と述べる。
Top Image : ©︎ NEOM