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2022.07.19

知財ニュース

拡張現実を映し出すスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」、初の装着テストを実施

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現実の視界を妨げることなく拡張現実(AR)情報を重ね合わせることができるスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」を開発するMojo Vision Inc.(以下、Mojo Vision)は2022年6月23日、初の目への装着テストを実施。同社のCEOであるDrew Perkins氏自らが被験者となり、「文字通り言葉を失った」と語った。

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Mojo Lensはレンズ内に小型のディスプレイが内蔵されており、視界を遮ったり、目の動きを制限したりすることなくユーザーの自然な視界に画像や記号、テキストを重ねて表示することができる。

Drew Perkins氏は同社ラボで前臨床試験や安全上のリスク軽減を重ねた上で、「主要機能が全て実装されたMojo Lensの、初の目への装着テスト」を実施。Drew Perkins氏はテスト実施後、「自身の向く方向を特定し、画像を見たり、スクリーン上の文章を読んだりといった動作が行えた。とても刺激的で、文字通り言葉を失うものだった」と語った。現在は片目だけのテストだが、次は2つのレンズを両眼に装着し、2つのディスプレイを重ねて立体視を実現することを目標としているという。

Mojo Visionは今後もMojo Lensのテストを重ね、市販化に向けたFDA(アメリカ食品医薬品局)への申請を計画中だ。本研究が進むことで、近い将来「見る」という行為のあり方を根本的に変えてしまうような新技術としての実用化が期待されている。

ニュース原文はこちら

Top Image : © Mojo Vision Inc.

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