News
2025.11.21
知財ニュース
テラドローン、日本初、クマよけスプレー搭載ドローンを開発―遠隔操作で噴射可能、自治体を中心に展開予定

Terra Drone株式会社は、日本初のクマよけスプレー搭載ドローンを開発・発売開始することを発表した。
同製品は上空から唐辛子スプレーを遠隔操作で噴射する仕組みにより、クマに接近することなく背後・側面からの全方位噴射に対応することが可能となる。
ドローンは、唐辛子由来の辛味成分「カプサイシン」を主成分とする、非致死的なクマよけスプレー缶を搭載。上空からのFPVカメラの映像を確認しながら、クマと操縦者の距離を約500m~1kmに維持する。オペレーターがFPVカメラの映像を確認し安全な距離からドローンを遠隔操作し、スプレーを噴射する。
ドローンはクマの背後・側面への回り込みや全方位からの噴射ができるため、風向き待ちの時間を減らし、最小限の噴射での対応が可能。また、学習能力の高いクマに対し、人や市街地に近づくと強い不快刺激があることを学習させ、最接近を阻止できるという。
一般的なクマよけスプレーの噴射距離は約5m~10mだが、カプサイシンが目・鼻などの粘膜に強い刺激を与えることで、人間の数千倍の嗅覚を持つクマを一時的にひるませ、突進や接近から退避する時間を確保することができるとのこと。
同社は、今後、さらなる改良を重ね、2026年3月を目途に飛行時間を約75分へ延長、赤外カメラ/可視光カメラを搭載した新モデルの開発を進めていくとしている。
Top Image : © Terra Drone 株式会社
この記事のタグ


