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2023.02.07

知財ニュース

韓国・ソウル市が世界初、メタバースによる公共サービス提供を開始─公文書発行も手軽に

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韓国・ソウル市は2023年1月16日に、公共メタバースプラットフォーム「メタバース・ソウル(Metaverse Seoul)」を公開した。

「メタバース・ソウル」は、仮想空間上に設置された画期的な行政プラットフォーム。韓国の10大観光名所やソウル広場、相談ブースなどが仮想空間上に再現され、ユーザーはアバターを通じてメタバース・ソウルに入り、経済や文化、教育などを含む行政の全領域にわたるエコシステムを利用できる。また、他のアバターたちとコミュニケーションをとることも可能で、市民が一体となって新しいソウルの未来を構築できる。

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ソウル市は、加速するDXと将来の変化に対応するために、市民の生活の質とグローバルな都市としての競争力を高め、DXの未来をリードする「Smart 2025」を推進している。その一環として、2021年10月にはこの「メタバースソウル総合計画」を策定しており、2022年を導入期とし、2026年の完全運用に向けて計画を進めてきた。そしてこの度正式な運用開始に至ったという。

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メタバースプロジェクトの展開にあたり、ソウル市は第1フェーズに約20億ウォン(約2億円)を費やしたとのこと。なお、同市では5年後のビジョンとして、世界でトップの「メタバース国家」になることを目指している。住民や訪問者とのコミュニケーションツールとなって、文書へのアクセスや免許の取得、サービスに対する苦情申し立てなどが仮想空間上で行えるフルサービスのバーチャルワールドの構築を掲げている。

▼「メタバース・ソウル」では具体的にどのようなサービスを利用できますか?

・(市民参加)
メタバース上に仮想ソウル市役所とソウル広場を造成し、市民が一緒に楽しめる参加型空間を作ります。
・(産業支援)
「メタバース・ソウル」を通じて産業生態系のための広報・投資相談支援などベンチャー・創業企業に新たな挑戦と機会の場を提供します。
・(青少年相談)
アバター相談室を通じて青少年たちは学業、進路、友人関係をはじめとする対面で相談しにくかった悩みを気軽に相談できます。
・(税額照会)
自動車税、取得税など地方税税をあらかじめ計算してみて、メタバース上で地方税教育とAIチャットボットを通じて税務相談もできます。
・(書類発行)
住民登録謄本など各種証明書類をメタバス空間で申請し、「ソウル財布アプリ」として発行することができます。
・(苦情相談)
メタバース120相談室では、市民が便利にソウル市行政業務全般に対するチャット相談サービスを受けることができます。

アメリカのニュース雑誌『TIME』の「2022年ベストインベンションズ200」にも掲載されているこのサービス。今後の発展に注目したい。

ニュースリリースはこちら

「メタバースソウル」公式サイト

「メタバースソウル」公式Instagram

「Smart 2025」はこちら

「2022年ベストインベンションズ200」(『TIME』誌)の紹介サイト

Top Image : © 韓国・ソウル市

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