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2023.04.17

知財ニュース

JR西日本、大阪駅で顔がキーになる「顔認証改札機」導入─大阪万博に向けチケットレス認証の検証

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JR西日本は、大阪駅うめきたエリアを“イノベーションの実験場「JR WEST LABO」”と位置づける取り組みの一環として、2023年3月18日に開業の大阪駅のうめきたエリアに新たに「顔認証改札機」を設置し実証実験を行うことを発表した。

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「顔認証改札機」は、大日本印刷、JR西日本テクシア、JR西日本の3社で共同で取り組んできた顔を認証キーとする新たなチケットレス認証手法。大阪駅(うめきた地下口)・新大阪駅(東口)の二箇所に設置され、デジタル技術とリアルを組み合わせて、顔情報で次世代のシームレスな移動サービスの構築を目指す。

利用者は、スマートフォン専用サイトからICOCA定期券の情報と利用者自身の顔情報を事前に登録することで、顔情報とICOCA定期券のIDが紐づき、顔データで改札機をストレスフリーでスムーズに改札を通過できる(登録はJR 西日本アプリ「WESTER」からも可能)。なお、事前登録された顔情報などのデータは厳正に管理され、改札通過時に検知する顔の特徴点データは録画されることなく、照合・確認の完了とともに即時削除される。

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JR西日本では、同社のありたい姿の実現を技術面から模索していく「JR西日本技術ビジョン」の具体化に挑戦する駅として大阪駅(うめきたエリア)を位置づけ、「うめきた」ならではの未来感やワクワク感を体験するモニターを募集中。

今後は2025年大阪・関西万博に向けて、他の駅への設置も検討する。また、顔認証技術については将来的に改札機以外でも、認証・決済手段の選択肢の一つとして、同社が提供するMaaSとの連携も検討するとしている。ホテルでのチェックインや、部屋の解錠、駅ナカショップでの決済など、さまざまな場面での活用も想定しているとのこと。

■「顔認証改札機」実証詳細

実証実験期間:2023年3月18日(土) ~
モニター募集:2023年3月6日(月))~
モニター対象:大阪~新大阪駅間を含む「ICOCA 定期券」を持ち、モニター登録をした利用者/JR西日本社員

■「顔認証改札機」設置場所

・大阪駅(うめきた地下口):1通路(ゲートレス改札機)
未来駅の入口に相応しい革新的なデザイン
※IC カードの利用も可

・新大阪駅(東口):1通路
通常のゲート式改札機に、顔認証機能を搭載(顔認証専用改札として使用)
※IC カードのご利用は不可

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「JR西日本技術ビジョン」詳細ページ

「JR WEST LABO」公式サイト

Top Image : © 西日本旅客鉄道 株式会社

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