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2023.03.23
知財ニュース
hotarubi、AI技術を活用し「うごく漫画」化サービスを提供─うごく漫画の製作時間を10分の1に
株式会社hotarubiは、AI技術を活用し、書籍のアニメーション制作の時間とコストを大幅削減できるシステム「うごく漫画」のサービス提供を開始した。特許技術のAI技術により、書き加え箇所を補完した切り抜きの自動化を実現する。
「うごく漫画」は、漫画コンテンツをスピーディ且つ低コストに「うごく化」できるAIサービス。切り抜き作業や加筆作業など、ニーズはあるものの手間とコストがかかる「うごく化」する作業を、従来比(同社比)10分の1程度の時間で制作できる。
「うごく漫画」サービスでは、はじめに、漫画原稿をベースに背景やキャラクター、セリフの吹き出しなどを同社独自のAIシステムによりパーツごとに切り抜き、書き加えが必要な描画を自動的に補完した形で分割する。続いて、分割したパーツに動きや声などのアクションを半自動的に加え、アニメーション化する。
また、アニメーション化では完全自動化せず、要所ごとにノウハウを持つ専任スタッフが調整を加えることで、従来以上のクオリティを実現。キャラの性格を加味した抑揚のある自動音声や、吹き出しのセリフを多言語に翻訳対応する機能も備えているという。
デジタル展開が主流となり、デジタル技術を活用した縦スクロール化や多言語化が加速している漫画業界。同社では、従来のweb toonとは異なる漫画の新たなデジタルアプローチを、出版社や漫画プラットフォーマーとの協業で実現するとともに、図鑑や歴史漫画、絵本などの知育分野への普及も進めていくとしている。
Top Image : © 株式会社 hotarubi