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2023.07.10

知財ニュース

Apple Vision Pro向け開発キット「visionOS SDK」の提供を開始─プレビュー可能に

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Appleは現地時間2023年6月21日、ARヘッドセット「Vision Pro」に搭載される「visionOS」のソフトウェア開発キット(SDK)の提供を開始したことを発表した。

「Vision Pro」は、世界初の空間オペレーティングシステム「visionOS」により、目、手、声を使った直感的操作で現実空間でデジタルコンテンツを楽しめるヘッドセット。「Vision Pro」の無限のキャンバスと、AR制作ツール「Reality Composer Pro」などの新しい革新的なツールとテクノロジーを使うことで、デジタルコンテンツと現実世界がシームレスに融合したまったく新しい空間コンピューティングアプリを作り出せる。

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今回提供開始した「visionOS SDK」により、デベロッパは「Vision Pro」と「visionOS」のパワフルでユニークな機能を活用可能。「Xcode」「SwiftUI」「RealityKit」「ARKit」「TestFlight」などのフレームワークを使って、奥行きのある3Dウインドウ、あらゆる角度から見られるボリュームなど、ユーザーの没入感を実現する新たなアプリを作成でき、生産性、デザイン、ゲームなど幅広いカテゴリでこれまでにないアプリ体験をデザインできる。

デベロッパは新しい「visionOS」シミュレータでアプリを操作して、様々な部屋のレイアウトや照明条件をテスト可能。また、Apple Developer Programのメンバーは、7月から専用サイトでvisionOS SDK、Xcode、シミュレータ、「Reality Composer Pro」を入手でき、visionOSシミュレータでアプリを操作して、「visionOS」のアプリやゲームの3Dコンテンツを最適化し、高品質でプレビューできる。

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なお、Appleは2023年7月には、クパティーノ、ロンドン、ミュンヘン、上海、シンガポール、東京でデベロッパラボをオープン。デベロッパが開発したアプリを「Vision Pro」でテストして同社のエンジニアがサポートを行う機会を提供する。また、デベロッパは、「Vision Pro」ですばやくビルドからテストまでを繰り返し行えるようにデベロッパキットを申し込める。

登録済みのAppleデベロッパは、技術資料や新しいデザインキット、「visionOS」のヒューマンインターフェイスガイドラインなど、「Vision Pro」のアプリの設計、開発、テストに役立つ様々なリソースにもアクセス可能。気になる方は専用サイトをチェックしてみてはいかがだろうか。

ニュースリリースはこちら

デベロッパ向けカンファレンス「WWDC23」公式サイト

「visionOS」デベロッパーサイト

Top Image : © Apple Inc.

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