BMWは、ボディカラーが変幻自在のコンセプトカー「i Vision Dee」を、毎年1月にラスベガスで開催される世界最大の電子機器の見本市「CES 2023」にて発表した。

「i Vision Dee」は、ハードウェアとソフトウェアを結びつけることで、デジタルの可能性を最大限に引き出し、クルマを知的で有能なコンパニオンへと変身させるというコンセプトカー。ボディ表面には、電子書籍リーダーと同じ技術であるカラーE Inkパネルを240個採用し、それぞれを個別に制御することで、数秒ごとに無限のカラーパターンを生成でき、その日の気分やシチュエーションに併せてカスタマイズできる。

また、ウインドウにはデジタル体験への入り口へと変える「BMWミクスト・リアリティ・スライダー」を搭載。ドライバーはフロントウィンドウに投影されるデジタル・コンテンツを設定することができ、運転に関する情報から通信システムのコンテンツ、AR・VRコンテンツまで、4段階のレベルから選択できる。

「i Vision Dee」には他にも運転中でもデジタルコンパニオンが周囲の状況に合わせてインテリジェントに変化し、運転中もVR空間上でも音声でのコミュニケーションが図れる「インタラクティブ・コミュニケーション」、ヘッドライトとクローズド・デザインのキドニー・グリルがアニメーションさながらの豊かな表情を見せる「フィジタル・アイコン」、運転席側のウインドウにパーソナル・アバターを投影し、ドライバーをおもてなしする「パーソナル・アバター」などの機能も搭載している。

バーチャルとドライビング・プレジャーの融合こそ自動車メーカーの未来であると語るBMW。同社による没入感に満ちた異次元のドライビング体験の実現が期待される。

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E Inkの「i Vision Dee」特設サイト

「世界最大級の家電見本市「CES 2023」でサントリーグループが示した未来の可能性」（レポート記事）

Top Image : © BMW