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2023.10.02
知財ニュース
YouTube、生成AIでテキストからショート動画背景を自動生成する「Dream Screen」など、新機能を多数発表
米YouTubeは現地時間2023年9月21日、米・ロサンゼルスで初開催した「Made On YouTube」イベントにて、「YouTubeショート」向けの生成AIを活用した動画生成ツール「Dream Screen」をはじめとする新機能やビジネスアップデートを発表した。
「Dream Screen」は、プロンプト(命令文)を入力するだけで、AIが生成した動画や画像の背景をショート動画機能「YouTubeショート」に追加できる新機能。年内の試験運用開始を予定しており、クリエイターはAIで生成した想像を超えた背景をYouTubeショート動画に追加できる。
また、同イベントでは、動画編集ツールやエフェクト機能、自動文字起こし、ナレーション機能などで初心者でも簡単に動画を作成できる無料のモバイルアプリ「YouTube Create」が発表された。
また、多言語対応も強化され、母国語以外の視聴者にリーチできるAI搭載の吹き替え機能「Aloud」の導入も発表された。「Aloud」は一部のクリエイター向けに展開中で、英語、ポルトガル語、スペイン語で試験運用を開始している(日本での導入時期は未定)。
2024年には、生成AIで動画のアイデア出しをサポートする機能や、動画で使用する音楽をAIが提案してくれる機能など、多くのAI関連ツールを導入する予定だという。
なお、「Dream Screen」は2023年内に一部のクリエイターを対象に導入され、2024年には提供範囲が拡大するとのこと。また、「YouTube Create」は、米国、ドイツ、フランス、英国、インドネシア、インド、韓国、シンガポールを含む一部の市場でAndroid向けのベータ版の無料提供を開始しており、「Aloud」も一部のクリエイター向けに英語、ポルトガル語、スペイン語での試験運用を開始しているが、いずれも日本は対象外。続報に期待したい。
Top Image : © YouTube