News

2025.12.12

知財ニュース

竹中工務店らと開発、金属3Dプリント×未利用木材の実証建築「WOOD X NODE」完成

123873-3-4bc3ca4f8160a0424c4adfbdf106fcdd-2082x1378

XENCE Architecture Studioは、竹中工務店・シモダフランジ開発の、溶接タイプの金属3Dプリント技術(WAAM方式金属3Dプリンター)を活用した実証建築「WOOD X NODE」を完成させた。これは、3Dプリント金属ジョイントと未利用木材を組み合わせ、地方林業とデジタル技術を融合する新たな建築を提案するもの。

123873-3-6044630a676b7138ff0ca043d757f27d-3900x2600

同プロジェクトは造形速度と経済性に優れ、建築スケールに適した「WAAM方式金属3Dプリンター」を活用し、XENCEが設計から施工までのプロセスを主導。XENCEはトポロジー最適化技術を用いて、軽量かつ施工性の高い金属ジョイントをデザインし、製材、大工、組立といったサプライチェーンを巻き込んだ新たな活用展開を構築した。

実証にあたっては、三重県の製材業者と連携し、従来廃棄されていたミミ材やチップ材などの木材の周辺部材を金属ジョイントと接合。未利用資源を建築材料として再価値化する森林循環型モデルを実現した。

123873-3-6044630a676b7138ff0ca043d757f27d-3900x2600

先端技術と地域資源を融合させた同プロジェクトは、画一的な大量生産からの脱却を図り、建築に地域性と多様性を取り戻す新たな可能性を提示するもの。

XENCEは今後も、金属3Dプリンターを建築に活用することで、農村部における他産業からの建築素材の創出や、都市部における解体材・廃材の有効活用を進めていきたい考えだ。

プレスリリースはこちら

Top Image : © 合同会社 XENCE

広告