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2021.05.28
知財ニュース
スマートホームデバイスの新共通規格「Matter(マター)」が登場、Google、Apple、Amazonらが参加
短距離無線通信の規格を策定する団体であるCSA(Connectivity Standards Alliance)が、Amazon、Apple、Googleらによる新しいスマートホーム機器の共通規格「Matter(マター)」を発表した。
2019年より、CSAの旧称であるZigbee Alliance、Google、Apple、Amazon、Comcast、SmartThingsがボードメンバーとなったワーキングループが、「CHIP(Project Connected Home over IP)」というスマートホームデバイスの共通規格の策定を進めてきた。今回発表されたMatterは、CHIPが正式に規格化されたものとなる。
スマートホームデバイスには、Amazon Alexa、Apple HomeKit with Siri、Google アシスタントなど、様々なメーカーの規格が展開されており、消費者はそれぞれの規格に対応した商品を選択しなければならない。Matterは各社のスマートホームやスマートアシスタントとの互換性を確保することで、デバイスメーカーの開発・販売環境の改善と、消費者の商品選びの煩雑さを解消する目的で策定された。
消費者はMatterマークの付いたデバイスを選ぶだけで、異なるプラットフォーム間での相互接続が可能となる。
Matterプロトコルの仕様リリースは、Ethernet、Wi-Fi、Threadなどの既存のネットワーク技術上で動作するほか、試用を容易にするためBluetooth Low Energyでも実行されるとのこと。2021年後半に最初の対応デバイスが認証される見込みだ。対象となるデバイスは、照明・電気、HVAC制御、ドアロック、ガレージドア、センサー、セキュリティシステム、窓枠・シェード、テレビ、アクセスポイント、ブリッジなど。5月に発売されたGooge Nest Hubは、Matterに対応予定としている。
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