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2021.10.31

知財ニュース

AI時代、死の定義を問いかける展覧会 「END展 死×テクノロジー×未来=?」が東京・六本木で開催

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未来への想像力がふくらむ媒介として「マンガ」を軸としたメディア・コンテンツを制作する「HITE-Media」が、「死」からテクノロジーと社会の未来を問う「END展 死×テクノロジー×未来=?」と題する展覧会を開催。2021年11月3日(祝・水)から11月14日(日)まで、アートコンプレックスビル・ANB Tokyo(東京・六本木)にて開催される。

「死後、SNSのデータは消したいか?」「故人とVR上で再会できるとしたら会いたいか?」「お墓は今後も必要か?」「これからの死生観は、どのようなものとして受け止められていくのか?」といった問いを投げかけるこのイベント。

展覧会では、日々のネットの検索や購買履歴、SNSの投稿からスマホの位置情報に至るまで、ネット上に蓄積するさまざまな個人データが、死後、どのように扱われるかの想像を来場者に問いかける。バーチャル空間で死者と擬似的に「再会」することや、AIが亡くなった著名人の「新作」を発表することなど、「死」をテーマとしたさまざまな問いを来場者に投げかけるという。

また、一人ひとりが「死」の物語と向き合うヒントとして、描き下ろしの短編マンガや、テーマに沿って選び抜かれたマンガ作品の1コマ、気鋭のアーティストたちの作品などを展示し、「死」を切り口に、これからのテクノロジーや社会変化と人間の関係を参加者とともに考える場を創出する。

undefined 左から 諸星大二郎「すべてここから生まれ ここへ還って行く」、ノガミカツキ『 Image Cemetery 』

undefined 左から たかくらかずき『 UPDATE RINNE 』、Mikiko Kamada 『 Flower Compost 』

展覧会開催直前スペシャル企画として、学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校、S高等学校、N中等部との共同企画の実施も予定している。中高生たちと「死」をテーマにディスカッションを行い、そこで生まれたさまざまなコメントを展示に取り入れる予定とのこと。

11月6日、7日には、「END展 特別企画/END BAR」と題したトークイベントを開催。マンガ家のしりあがり寿氏や瀧波ゆかり氏、民俗学者の畑中章宏氏、『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』脚本家の佐藤大氏、21_21 Design Sight「ルール?展」ディレクターの水野祐氏、Whatever富永勇亮氏などが登壇するプログラムを両日に渡り複数開催する。

主催のHITE-Mediaは、AIやロボットなどの情報技術が生活の隅々に浸透するなか、人々の暮らしや社会はどう変化するのか、「HITE(人と情報のエコシステム )」は人や社会への理解を深めながら、どんな問題が起きるかを考え、人間を中心とした視点で新たな技術や制度を設計していくという。

■イベント概要
展覧会名|END展 死×テクノロジー×未来=?
会期  |2021年11月3日(祝・水)〜11月14日(日)(12日間)
開場時間|平日 13:00〜18:00/土日祝 11:00〜19:00
会場  |ANB Tokyo(港区六本木5-2-4)*六本木駅から徒歩3分
入場料 |無料
*事前予約制(ご予約はPeatixより)


STAFF
キュレーター/ディレクター:塚田有那(Whole Universe)
HITE-Media 研究プロジェクト代表:庄司昌彦(国際大学GLOCOM/武蔵大学)
企画:山内康裕(一般社団法人マンガナイト)、うめ・小沢高広(マンガ家)、
高橋ミレイ
制作:清水聡美、須藤菜々美、坂本麻人

協力:松尾奈々絵、HITE-Mediaプロジェクトメンバー、マンガナイトBOOKS、
Whole Universe、ANB Tokyo(一般財団法人東京アートアクセラレーション)
アートディレクション:小田雄太(COMPOUND inc.)
アートワーク:五十嵐大介
主催:HITE-Media
共催:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)

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「END展」公式サイトはこちら

Top Image : © HITE-Media (ハイトメディア)

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