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2021.03.09

知財ニュース

D2Cブランドを集めた“新時代のデパート” — NYの「ショーフィールズ」が2021年内に日本進出へ

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「The most interesting store in the world(世界一面白いお店)」というキャッチフレーズを掲げる、米ニューヨークの「ショーフィールズ(showfields)」というデパートをご存知でしょうか?

ショーフィールズは実店舗を持たないD2C(自社のECサイトを通じて製品を顧客に直接販売すること)ブランドやアート作品などを豊富に取り扱っているのが特徴。それぞれの世界観が体験できるとともに、置いてある商品はECで購入できる体験型ショールーミングストア(RaaS=Retail as a Servise=サービスとしての小売り)の先駆け的存在の一つとして注目を集めており、感度の高いニューヨーカーからは「まさに新時代のデパートだ」と絶賛されています。

そんなショーフィールズが、なんと2021年内に日本に進出する考えを明かし、大きな話題となっています。ルミネが米「WWD」と組んで2月24日に行ったオンラインセミナー内で、ショーフィールズのタル・ズヴィ・ナサネル(Tal Zvi Nathanel)CEO兼共同創業者が公表しました。

日本の店舗が常設となるのかポップアップなのか、出店先の立地はどこかといったことは全て未公表。同セミナーの中でナサネルCEOは、ニューヨークに続いて20年に米マイアミに出店したことや、今後は商業施設やホテルなどと組み、その一角でショーフィールズのコーナーを展開していく計画があることも話しました。

小売店不振の中、ショーフィールズは常に新しい挑戦を試みています。ニューヨーク本店の店内を見てみると、商品の体験の他にエンターテイメント性も追求しており、エレベーターはもちろん滑り台で階を降りることができるなど、従来の店舗とはまったく異なるアート感覚に溢れています。

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「普段は触れられないものに触れ、五感を刺激する」こうしたユーザーエクスペリエンスも、新時代の店舗では大切な要素になるのかもしれません。実際にNYのショーフィールズでは、ファッションやコスメなどの個性的なD2Cブランドのポップアップストアに加え、講演などを行うロフトスペース、アート展示スペース、カフェなども併設しています。2021年、日本のどこへの出店となるのか、形態はどうなるのか、楽しみにしながら注視していきたいですね。

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