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2021.12.27
知財ニュース
Konelが現代アート作品を展示する初の個展《3753》を東京・神宮前にて開催─神事としての七五三を再考
未来を実装する越境クリエイター集団「Konel」が、2022年1月12日(水)〜1月16日(日)まで、東京・神宮前 THE PLUGにて初の現代アート作品による個展《3753》を開催することを発表した。
Konelは広義のクリエイター集団として、これまでに「TOU - ゆらぎかべ」や「サイバー和菓子」といった作品を発表し、日常を構築する文化風俗や科学技術を再解釈する、スペキュラティブな制作を続けてきた。
▲風で思考を拡張する「TOU - ゆらぎかべ」
▲食の未来を変えるMade in Japanフードプリント「サイバー和菓子」
今回はそうした従来の姿勢を踏まえつつ、現代アートという複層的な分野へ挑戦する作品として《3753》を発表。
3753, Mixed Media Installation, 2021 Photography by Yusuke Maekawa
DXの浸透を含め、高度に情報化された世界で生きる私たちは、これまでのどの時代よりも「他者との繋がり」が複雑になった世界に生きています。ここでの他者とは、自然環境やナショナリティー、文字通りの他人としての他者など、自己を除く、様々な存在や事象へ換言することができます。こうした膨大な他者との「繋がり」は、多忙な日常を生きる上で、時に余分なものとして頭の片隅へ追いやられる場合があります。
しかしながら、昨今のパンデミックをはじめとした、人知を超えた出来事。とりわけ、死が強く意識される瞬間などと遭遇するたびに、私たちはこの「繋がり」という存在がどれほど尊いものであるかを実感します。(プレスリリースより)
《3753》は、現代における「繋がり」のあり方に着目し、神事としての七五三を再考することから生まれた作品だ。現代において慣習的な行為となってしまった宗教儀式には、古来より保存されてきた建設的な「繋がり」を育む力が眠っている。本作は、その力が最大限に活用できるようオプティマイズ(最適化)された、未来の儀式の姿を断片的に描写するものとなっている。
Konelは本展示を通じ、“アフター・コロナ”という標語的な表現では捉えきれない、大きな社会転換の中で人と人、人と文化のこれからについて、来場者とともに模索していくとのことだ。
<展覧会概要>
会期:2022年1月12日(水)〜1月16日(日)
*1月15日(土)、1月16日(日)に限り、撮影会を実施いたします。
*作品の特性上、撮影会にはご家族でのご参加をお勧めします。
会場:THE PLUG 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-12-9 Block House 1F
開廊時間:11:00〜19:00 入場無料
Top Image :© Konel Inc.