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2024.12.23

知財ニュース

サントリーなど4社、環境配慮缶蓋「EcoEND」をビール類に採用―温室効果ガス削減、リサイクル素材75%の缶蓋を共同採用

suntory

サントリー株式会社、アサヒビール株式会社、キリンビール株式会社、サッポロビール株式会社は、缶蓋の製造時に発生する温室効果ガスの排出量が約4割(東洋製罐株式会社の従来品比、缶蓋1枚当たりの削減量)少ない飲料缶蓋「EcoEND」を2025年2月以降順次、各社が販売するビール類の一部商品に採用すると発表した。

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「EcoEND」は、温室効果ガス排出量削減の有効手段のひとつとして東洋製罐株式会社と株式会社UACJが共同開発したもので、酒類・飲料業界での本格的な採用は初めだ。

これまで酒類・飲料業界では一般的に、材料の加工性を確保するために多くのアルミニウム新地金(アルミ新地金)を使用した飲料缶蓋を採用していた。アルミ新地金は製造時に大量の電力を使用するため、リサイクル材と比較して多くの温室効果ガスを排出し、環境負荷を高めることが課題となっている。

「EcoEND」は、アルミニウム溶解後の成分調整と製造技術の開発により、アルミ新地金の使用量を41%減らし、リサイクル原料の割合を75%に増やしている。結果、従来の飲料用缶蓋と同等の品質を担保しつつ、温室効果ガス排出量の約4割削減を実現している。

ビールメーカー各社では、持続可能な社会の実現に向けて業界をあげて取り組むべく、流通量の多いビール類から「EcoEND」を採用することとなった。環境負荷を低減する資材を4社共通で採用することは国内初のことであり、持続可能な社会実現に向けた意思を示すものと考えられる。今後も、ビール類以外の商品への採用も各社ごとに検討していくとしている。

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Top Image : © サントリー 株式会社

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