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2021.07.07
知財ニュース
HarvestXがイチゴの完全自動栽培ロボットシステムの研究開発施設「HarvestX Lab」を開設─農業用ロボットの開発を加速
植物工場向けの授粉・収穫ロボットを開発する「HarvestX(ハーベストエックス)」は6月21日、イチゴの完全自動栽培ロボットシステムの研究開発施設「HarvestX Lab」を、東京大学本郷キャンパス内のアントレプレナーラボに開設したと発表した。
HarvestX株式会社は「ロボットによる完全自動栽培で農業人材不足・食料の安定生産に貢献する。」をミッションに掲げ2020年8月に設立。ミツバチに代わる手段として、主にロボットを活用した授粉技術の開発に取り組み、現在はイチゴを対象に授粉から収穫までの栽培の完全自動化を目指している。
簡易的な栽培設備やイチゴ農園の協力で受粉と収穫のための技術検証を続け、すでに要素技術の概念実証を完了したHarvestXは、今後ロボットシステムの検証・評価項目の追加、試験サイクルを加速するため、一年を通じて試験が可能なこの施設を設立。植物工場事業者と同等の栽培設備を使うことで、開発環境と運用環境の効率化、製品の機能や品質の向上を目指すとのこと。
2021年夏頃には、植物工場に特化した機能拡充に向けて新たなロボットを発表する予定だと明かしており、農業人材不足・食料の安定生産といった課題への一助となることが期待されている。
Top Image : ©HarvestX