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2021.10.26
知財ニュース
水道を使わない手洗いスタンド「WOSH」がドバイ万博に設置―日本館で感染症対策をサポート
日本発の水道を必要としない手洗いスタンド「WOSH」が、現在開催中のドバイ国際博覧会の日本館に設置され、手洗い機会を提供している。アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで2021年10月1日〜2022年3月31日に渡り開催中のドバイ国際博覧会(以下、ドバイ万博)。その中の日本館に「WOSH」の開発元・WOTA株式会社が協賛し、水循環型手洗いスタンド「WOSH」を設置することで、館内の感染症対策をサポートしている。
WOTA社は感染症対策のひとつとして、水道がないところでも設置可能な水循環型手洗いスタンド「WOSH」を日本から輸送し、開催期間中の日本館への来場者入口とVIP用入口、ドバイ万博日本館レストランの3ヶ所に設置。来場の人々に、流水による手洗いとスマートフォン除菌ができる機能を備えた「WOSH」を提供し感染症対策に寄与している。
「WOSH」は、使用した水の98%以上をその場で循環させ、電源と20リットルの水さえあれば、あらゆる場所での流水による手洗いを可能にする、可搬型の水循環型手洗いスタンド。災害による断水など、水道がない状況下での継続的な水利用を可能にする。
「WOSH」は水道による都市単位の水循環をわずか0.25立米サイズの装置で実現。3つのフィルターによる濾過・不活性化でウィルスや不純物を取り除き、その水質はWHOの飲料水ガイドライン等の基準を満たす。流水による手洗い機能に加え、スマートフォンの表面を99.9%以上除菌する機能も搭載しており、公衆衛生・空間衛生のアップデートに貢献している。
WOTA株式会社は「人と水の、あらゆる制約をなくす」ことを理念に、小規模分散型水循環社会への移行の実現を目指して、今後も引き続き研究・開発を行っていくという。日本の手指衛生の文化と最新のテクノロジーを体験できる機会をドバイ万博の地で提供している。
■ドバイ万博について
本年10月開幕のドバイ万博は、中東およびアフリカ地域では登録博として初めての開催となる国際博覧会です。UAEが建国50周年を迎えることを機に、「Connecting Minds, Creating the Future (心をつなぎ、未来を創る)」をテーマに開催され、192カ国が参加を表明し、約2,500万人の入場が見込まれています。
会期 : 2021年10月1日〜2022年3月31日(182 日間)
開催地: UAE(アラブ首長国連邦)ドバイ
Top Image : © WOTA株式会社