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2025.11.28
知財ニュース
電通×藤田金属の鉄分ケア調理器具の第2弾「お味噌汁パン」、Makuakeで目標の4893%を達成

電通の社内横断組織「Femtech and BEYOND.(フェムテックアンドビヨンド)」と藤田金属がタッグを組み、鉄分不足に悩む女性をサポートするプロジェクト「Fe:project」を立ち上げ、プロダクト開発を行っている。
このプロジェクトから誕生したプロダクトは、第一弾の「元気じゃない日の、フライパン」、第二弾の「今日を元気にするお味噌汁パン」ともに、藤田金属が主体となってクラウドファンディングを利用して購入者を募ると、目標額を大幅に超える結果となり大きな反響を呼んだ。
「Fe:project」は、フェムテックを、女性のみならず社会全体に関係するものとして捉え、さまざまな取り組みを推進する電通の社内横断組織「Femtech and BEYOND.(フェムテックアンドビヨンド)」と鉄フライパンなどの製造販売を手掛ける藤田金属がタッグを組んだプロジェクトだ。名前はフェムテックの頭文字である「Fe」と、鉄のFeをかけて、鉄分を補いたい女性たちに応えるプロジェクトとして「Fe:project」と名付けたのだという。
鉄分は健康を維持する上で欠かせない栄養素だが、月経がある女性は、男性に比べて慢性的な鉄分不足に陥りやすいといわれている。女性の鉄分不足は世界でも深刻な問題だが、日本では鉄分不足に対する問題意識が低く、あまり対策が取られていないのが現状なのだという。
同社は、日本の伝統工芸品でもある鉄瓶でお湯を沸かすと鉄分が溶け出し、さゆやお茶を飲みながら鉄分を摂取できることから、日頃から手軽に鉄が摂取でき、お手入れも簡単で使いやすい鉄のフライパンや鍋があればいいのでは考えた。そこから実際にそういった商品を作れるメーカーを探し、大阪・八尾(やお)市にある藤田金属とタッグを組み、開発が進められた。
第一弾の「元気じゃない日の、フライパン」では、従来の鉄のフライパンは重いというデメリットがあったため、重さにこだわった。極限まで鉄板を薄くし、耐久性も担保できるベストの厚さは1mmに決定。鉄製なのに694gと、一般的なアルミのフライパンと同じくらいの重さまで減らすことができた。鉄製ならではの手入れの大変さという部分は、オリジナルの加工技術を施し、さびにくさやこびりつきにくさを実現している。持ち手は六角形で、手になじみやすく、持ちやすい設計になっている。
デザインは、女性にも使ってほしいことはもちろん、料理を作るのは、女性だけではないという思いから、女性向けや男性向けの限定したデザインにならないように、誰が使っても魅力的だと感じられるようなプロダクトを目指した。
第二弾の「今日を元気にするお味噌汁パン」は、ありそうでなかった「お味噌汁」に特化した鍋。鍋もフライパン同様に日常的に使ってほしいという思いがある中で、「日本人が毎日口にするものって何だろう?」とチーム内で議論した時に、たどり着いたのがお味噌汁。そこから、お味噌汁パンの開発が始まった。
一般的なガラス鍋とお味噌汁パンで湯に味噌を溶いて加熱した時の鉄分量を比較したところ、ガラス鍋の場合は1.0mgだったのに対し、お味噌汁パンだと40mgもあることがわかり、鉄分摂取のエビデンスをしっかり取ることができたという(食材・水質・加熱条件などによって鉄分溶出量は変わるため、この数値は実験環境に基づく値)。お味噌汁パンでは、プロモーション時にエビデンスを出したことで購入結果や反響にも大きな差が出たとしている。
一般販売に先駆けて購入型クラウドファンディングサイト「Makuake」で購入者を募り、第一弾のフライパンでは、目標金額を達成。さらに、第二弾のお味噌汁パンは、目標金額15万円だったのに対し、実際の購入金額は734万120円と目標達成率4893%という結果となった。
掲載期間が第二弾の方が長い部分もあるが、第一弾のフライパンの応援購入者が104人で、第二弾のお味噌汁パンは1138人と大きく伸びていた。お味噌汁パンでは、プロモーション時にエビデンスを出したことで購入結果や反響にも大きな差が出たとしている。
Makuakeの購入者からは「鉄欠乏性貧血だが鉄剤が合わず悩んでいたので、こういう商品はうれしい」「毎日の味噌汁で鉄分が取れるのはありがたい」といった声がたくさんあったとのことだ。
今後さらにフライパン、お味噌汁パンに続くラインアップを開発して、シリーズ化したいと考えており、鉄製品でフェムテックという切り口の可能性をさらに広げていきたいとしている。
Top Image : © 株式会社 電通


