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2022.10.03

知財ニュース

園児置き去り防止アプリ 「QRだれドコ」にバスでの点呼機能を追加搭載

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2022年6月から園児置き去り防止アプリ「qr-daredoco(QRだれドコ)」を運営しているフルティフル合同会社は、8月末に新機能「バスモード」の追加を発表した。この機能は、バスの乗降時に名札裏のQRコードを読み取ることで自動点呼し、降ろし忘れの園児がいれば添乗者のスマホに注意メッセージが表示されるなど、その場で気付く仕組みとなっている。後を絶たない、児童の車内置き去り事故を受け、改めて本サービスの利用を呼びかけている。

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フルティフル合同会社は、ソフトウェアの企画、開発、販売やウェブサービスの運営などを通して、人と人とをつなぎ、安心して働ける、安心して見守れる社会を担う小型ウェブサービスを提供している企業である。社名の由来は「実りある」を表すスペイン語「フルティフル」であり、「人生とは本来、前向きで実りあるものである」という希望が込められている。

同社は2022年6月から園児置き去り防止アプリ「qr-daredoco(QRだれドコ)」を運営しており、このアプリは園児の名札の裏などに入れておいたQRコードを保育者のスマホや保育園・幼稚園に設置されたタブレットで読み取ることで保育園・幼稚園の管理者や保護者が園児の入園や園での活動を共有できる仕組みとなっている。インターネットに接続されたタブレットやスマホがあれば、QRコードを印刷した紙を園児の名札の裏に入れるだけで利用可能。システム自体も保育園・幼稚園であれば、原則無料で利用できる。

後を絶たない児童の車内置き去り事故を受け、改めて本サービスの利用を呼びかけると共に、8月末に新機能「バスモード」の試験運用を開始した。バスモードは、バスの乗降時に名札裏のQRコードを読み取ることで、各バス停で自動点呼しつつ乗車し、園に到着後も自動点呼しつつ園児を降車させる仕組みだ。

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降ろし忘れの園児がいれば添乗者のスマホに注意メッセージが表示されるため、万一降ろし忘れが発生してもバス運転手や添乗者がその場で気付く仕組みとなっている。さらに、バスに取り残された場合も含めて園児の入園、未入園状況が園にいる保育者全員で共有が可能であり、保護者は自分の子どもの状況をスマホやパソコンで常に確認できる(園からの許可とシステムへのログインが必要)。

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他にも「すまいるモード」という機能も追加されており、これは園児が園に設置されたタブレットに名札裏のQRをかざすことで自発的に保護者にメッセージを伝えることができる仕組み。

「ごはんぜんぶたべたよ」「えんていであそんだよ」などのメッセージ(園で設定可能)を選び、スマイリーボタンで今の気持ちをタップしてQRをかざすと保護者に園児からのメッセージが送られる。これにより、保護者が子どもの日中の活動や気持ちを知ることができ、仕事や家事の合間の喜びや安心につながるという。

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Top Image : ©︎ フルティフル 合同会社

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