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2021.12.16

知財ニュース

28億件を超えるイエネコの行動データ、世界最大級の研究機関「Catlog総合研究所」が設立

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首輪型デバイスやトイレで飼い猫の行動や健康状態を取得し確認できるIoTサービス「Catlog」シリーズを展開するRABOは11月16日、Catlogを利用しているユーザーの猫から収集・蓄積した28億件を超える行動ログデータや、体重・排泄データなどを活用する研究機関「Catlog総合研究所」の設立を発表した。

Catlog総合研究所は、Catlogシリーズを利用している室内飼育のイエネコから収集された膨大な各種データを研究し、有効活用していくための研究機関だという。蓄積、解析された特有のデータ量は28億件を超え、世界最大級とのこと。

そのデータは、1猫毎に個別に収集された属性・行動・排泄データ、飼い主のデータなどが含まれる。これらのデータの組み合わせから導き出される研究データは大きな価値をもたらし、個体毎のデータを比較することで、異変の検知や症例の早期発見にも還元できる可能性があるという。

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さらに、年齢やライフステージごとの行動情報も細かく比較でき、属性データとかけ合わせることで、より個体に特化した統計データを導き出すことも可能になる。Catlog総合研究所では、イエネコに特化した行動情報や日々の活動データを様々なテーマで切り出し、「猫と飼い主が安心して暮らせる社会に役立つ有用な猫研究データ」を適宜レポートしていくとのこと。

その第1回レポートとして、第17回 日本バイオロギング研究会シンポジウムにて、Catlog総合研究所のアニマルデータサイエンティストでありバイオロギング研究者である渡辺伸一氏が『1万匹のイエネコの行動をCatlogで見る』と題した発表を行った。

そこで渡辺氏は、「Catlogという統一したデバイスを用いて膨大なバイオロギングデータの収集が可能になった」としている。またイエネコのみならず、類似した特徴を持つ野生のネコ科の研究や保全に展開するなど、さまざまな研究へと発展する可能性があると述べている。

この発表を機に、Catlog総合研究所ではイエネコの行動データを必要とする人々にデータの提供を行うと発表。報道やメディア関係者、学生、研究者や獣医療関係者、保護猫活動関係者など、猫の行動に関するデータの問い合わせを受け付けるとのことだ。

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Top Image : © 株式会社 RABO

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