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2021.12.12
知財ニュース
三井物産、入るものなら何でも宇宙に届けられるオーダーメイドサービス「宙配便」を開始
三井物産エアロスペース株式会社は、最小10立方センチの超小型衛星に搭載できるものならなんでも宇宙に届けるサービス「宙配便(そらはいびん)」を開始した。世界に一つだけのオーダーメイドの衛星を製造し、ロケットで宇宙に打ち上げる。大学、研究機関、宇宙関係企業だけでなく、誰でも利用することができるとのこと。
手軽に利用できるサービスによって、宇宙をもっと身近に感じてほしいという思いから始まった本サービスは、商品のPRとして、またギネス記録への挑戦や、記念品や手紙の打ち上げなど様々な目的での利用ができ、衛星製造過程の見学、衛星引渡しの立ち合い、衛星放出イベントなど、自身の衛星を宇宙に届けるまでにさまざまな体験も用意されている。
また、別途オプションサービスとして、打上げ当日にギネス記録認定員の立ち合いや、打上のライブ配信を行いアナウンサーによる実況の追加、宇宙空間に放出される衛星の現在位置データを確認できるアプリ開発等を加えることも可能。
エアロスペース社は1982年の会社設立以来、約40年にわたり、ヘリコプターや航空機、宇宙・防衛・セキュリティ関連機器の輸入販売や関連サービスの提供を通じ、日本の航空宇宙業界の発展や安全保障に貢献してきた。2019年の宇宙事業室立ち上げ以来、国内外の多数の顧客向けに国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟からの衛星放出サービスを提供している。
同社は先日11月9日浅草酉の市では、「宙配便」を通して、世界にひとつしかない熊手を小型衛星に搭載し宇宙に放出し、高度を世界一高く掲げる“宇宙を翔ける熊手”のサービスを販売した。今後「宙配便」を通して、宇宙をより身近に、より多くの人が利用できる機会を提供していくとしている。
Top Image : © 三井物産エアロスペース 株式会社