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2023.10.19
知財ニュース
ミズノ、世界特許を取得の新アイアン3機種を発売─刀鍛冶がつくるようなゴルフクラブ「Mizuno Pro」
ミズノ株式会社は、2023年9月15日、世界特許(※)を取得した打感と飛距離を追求したモデル「Mizuno Pro (ミズノプロ)」アイアンシリーズ3機種の販売を開始した。(※特許6391871)
「Mizuno Pro」アイアンシリーズは、世界特許を取得した鍛造製法である「グレインフローフォージドHD」(フェース部からネック部まで一体成型する鍛造製法)により、心地よい打感を追求したアイアン。ミズノブランドアンバサダーの武藤俊憲プロ、小鯛竜也プロら国内プロのみならず、海外のツアープロも愛用している。
「グレインフローフォージド」製法
「Mizuno Pro」アイアンシリーズでは、「グレインフローフォージドHD」でネック部とフェース部を一体成型することにより、打球部付近の鍛流線(金属組織の流れ)を打球部に密集させ、打球音を長く響かせることで、より良い打感を追求。さらに、アイアンの打球音をチューニングするミズノ独自の設計手法「ハーモニックインパクトテクノロジー」により、8,000Hz付近の音圧を抑え、より良い打感の音の高さや大きさ、音色を追求している。
「Mizuno Pro」アイアンシリーズの詳細は以下の通り。
「Mizuno Pro 241」
ツアープロのフィードバックを基に、ヘッド長をさらに短く設計することで、前作と比べて操作しやすい形状にアップデートしている。
「Mizuno Pro 243」
フェース部には、「Mizuno Pro 223」よりも0.3mm薄肉に設計し、反発性能を向上。また、飛距離性能、やさしさ、飛距離ピッチを追求するため、キャビティの後ろ側に番手別にスロット設計をしている。No.4、No.5は高弾道な打球を打ちやすくするために幅広く、No.6、No.7は操作性をよくするために幅を狭く、No.8~GWは打感をよくするためにスロットを無加工にしている。
「Mizuno Pro 245」
フェース部は、中心部を厚く周辺部をさらに薄くすることでフェースのたわみを増幅させる独自のフェース肉厚設計「新コアテックフェース」を採用。同社の鍛造アイアン史上最高反発係数を達成している。また、「Mizuno Pro 225」よりもタングステンの量を約1.6倍増加することで、ヘッドの重心位置を低く、重心深度を深く設計し、打球をより高く打ち出しやすくしている。
「Mizuno Pro 245」No.4~8、「Mizuno Pro 243」No.4~7のフェース部には、車のエンジン部品や航空機の脚部品などにも使用されている、高強度素材「クロムモリブデン鋼」を採用。高い飛距離性能を追求している。
また、同社では、「やさしく飛ばせる」がコンセプトのドライビングアイアン「Mizuno Pro FLI-HI(ミズノプロ フライハイ)」も発売。「Mizuno Pro 245」と同じ、フェース部のたわみを増幅させる肉厚設計「新コアテックフェース』を採用しているほか、飛距離性能に特化した素材「ニッケル・クロムモリブデン鋼」をフェース部に使用している。
2021年9月に発売した前モデルの「Mizuno Pro」からグローバルモデルとして展開しており、今回のモデルもグローバルモデルとして展開予定とのこと。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。
Top Image : © ミズノ 株式会社
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