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2022.10.31
知財ニュース
インドネシア・ロンボク島に日本人建築士によるバンブーレストラン「Milky Wave」がオープン─サステナブルな建築物として注目
第二のバリ島と呼ばれるインドネシアのロンボク島に2022年10月、日本人のバンブー(竹)アーティスト・岡崎氏が手掛けるバンブーアート建築の大型レストラン「Milky Wave」がオープン予定。環境問題に配慮したサステナブルな建築物として期待を集めている。
ロンボク島は、バリ島ヌサドゥアを開発したインドネシア政府機関・ITDC(観光開発公社)が携わる島で、バリ島からは飛行機で20分ほどの距離にある。マンダリカ経済特区に認定されており、2021年には国際サーキット場もオープン。ショッピングモールやテーマパークなどの開発も進められている魅惑のエリアだという。
このたびオープンする「Milky Wave」は、建築の構造からディテールに至るまで全て竹技術を駆使して造られた、世界でも珍しいバンブー建築の大型レストラン施設。レストランメニューには、日本人シェフによる日本食をベースとしたジャパニーズフュージョン食が提供される。
「Milky Wave」を設計した岡崎氏は、ロンボク島から世界に発信できる事業を模索する中で、ロンボク島の環境資源である竹が環境問題への解決策になりうることに着目し、2020年にロンボク島初の「バンブーラボアーキテクチャー」を設立。地域資源の有効活用のみならず、リゾート地として開発されるロンボク島の観光産業でも大きな役割を果たしてきた。
成長の早い竹は“最強のサステナブル建材”であり、耐久性と弾力性を兼ね備え、建築建材としても優れている。竹の加工は中部ロンボクにある工場で行い、地域の雇用を創出することで永続的な循環型ビジネスとしてサプライチェーンを確立している。
岡崎氏は今後、リゾートホテル建設、多目的施設、ビーチクラブ建設などのプロジェクトも推進する予定。また、日本で成長した竹をロンボク島の工場で建材に加工したものを、を日本国内の建築に利用していく活動も行っており、2024年には沖縄エリアでのバンブー建築実績を目指している。
Top Image : ©︎ 株式会社 ロンボク島