チェコのVRヘッドセットメーカーVRgineersは、軍事・航空訓練向けのVR/MRヘッドセット「XTAL」を開発した。2024年には米国海軍など、一部のパートナー向けに販売を開始するという。

最先端の仮想現実ヘッドセットや複合現実ヘッドセットを含むすべてのVrgineers製品は米国のTAA認証を取得しており、米軍などでも使用され、厳格なセキュリティ規制に準拠している。

「XTAL」シリーズの最新機種の「XTAL 3 CAVU」はパイロットの航空訓練に最適な設計がされた製品となっており、航空用語で「視界良好」を意味する「CAVU（Ceiling and Visibility Unlimited）」が製品名として入っている。

アメリカの半導体メーカー「AMD」のFPGAボードを採用、GPUは「NVIDIA Quadro RTX A6000」となっており、PCI-Express（Gen3）で直接接続され、FPBAボードは光ケーブルでXTAL本体と接続される。これにより、FPGAボード側ではMR画像を1ミリ秒単位で高速処理しながら、GPU側はVRの表示処理に特化できるため、全体的に遅延、消費電力を大幅に低減することが可能となり、パフォーマンスの向上につながるとのこと。

「XTAL 3 CAVU」デザインは精密に設計されたカーボンから作られており、強度、軽量特性、優れた耐久性の絶妙なバランスを示しているという。パイロット訓練などの高性能産業のアプリケーションに最適で、この設計により、ヘッドセットはこれまでよりも軽量になり、快適さとパフォーマンスの両方の新しい基準を確立したとしている。

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「XTAL」シリーズ

Top Image : © VRgineers