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2024.04.10
知財ニュース
テキストやAIの嘘を見抜く「ファクトチェックツール」を提供開始─生成文章のハルシネーションにも対応
NABLAS株式会社は、ChatGPTなどのAIによって生成されたものを含め、テキスト情報の正誤を判定するファクトチェックツールの提供を開始した。
同ツールは、インターネットや社内のデータベースを参照し、該当のテキスト情報に関する根拠を取得し、情報の真偽をチェックするというもの。テキスト情報や生成AIによって生成された文章のファクトチェックだけでなく、それぞれのテキスト情報に関してインターネットや企業のデータベースを参照し、正確性と汎用性の高いファクトチェックを実現する。
さらに、ファクトチェックには特定の必要な部分のみのデータを使用するため、外部への情報漏洩や情報セキュリティー面でのリスクを最小限に抑えることができる。
同ツールは、参照する言語モデルを選択可能で、専門性の高い業界や特定の分野に関連する情報のファクトチェックも可能。
また、情報をOpenAIなどの外部へ送信せず、社内で構築されたLLMで完結させることができるため、情報漏洩や情報セキュリティーに懸念のある企業でも安心してファクトチェックが可能になる。
近年、ChatGPTをはじめとする文章生成AIが急速に普及し、様々な場面で文章生成AIが活用されるようになった。一方、AIによるテキスト生成は常に誤情報を含むリスクが課題視されている。そこで同社では、企業が安心して生成AI技術を活用できるようにするため同ツールを開発し、AIが誤った情報を出力するハルシネーションへの対策を講じ、幅広い業界業種でのAI活用の推進を後押ししていきたい考え。
Top Image : © NABLAS 株式会社