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2025.08.14
知財ニュース
アリババ、AIスマートグラス「Quark AI Glasses」を販売―独自開発のAIを搭載、同社サービスと連携

中国の巨大IT企業アリババが、スマートグラス市場への参入を表明した。同社初となるAI搭載スマートグラス「Quark AI Glasses」は、日常をよりスマートで便利なものに変えるものとして注目を集めている。
同スマートグラスには、アリババが独自に開発したAIモデル「Qwen」とAIアシスタント「Quark」が搭載されている。これにより、ユーザーは声で指示を出すだけで、ハンズフリーでの通話や音楽のストリーミング再生といった操作が可能になる。
さらに、内蔵カメラを活用した機能に加え、将来的にはリアルタイム翻訳や会議内容の自動文字起こしといった、ビジネスや海外旅行で役立つ画期的な機能の実装も予定されているという。
「Quark AI Glasses」の最大の強みは、アリババが展開する巨大なサービス経済圏とのシームレスな連携。例えば、街を歩きながらナビゲーションサービスを利用したり、目の前の商品をかざしてショッピングサイト「Taobao(タオバオ)」で価格を比較したり、決済サービス「Alipay」を使ってスマートに支払いを済ませることができる。
「Quark AI Glasses」は、2025年末までに中国国内での発売が予定されているが、現時点で価格や詳細なスペックはまだ不明。アリババが描く未来のライフスタイルがこの一台に凝縮されているのか、今後の続報から目が離せない。
Top Image : © Alibaba