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2024.01.29

知財ニュース

宇宙空間でVRセラピー、宇宙で動作するVRヘッドセットを国際宇宙ステーション(ISS)に支給

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米国企業のXRHealth、Nord-Space Aps、そしてHTC VIVEは、宇宙飛行士のメンタルヘルスを支えるために、バーチャルリアリティ(VR)ヘッドセット「VIVE Focus 3」を国際宇宙ステーション(ISS)に送ったことを発表した。デンマークの宇宙飛行士であるアンドレアス・モーゲンセンが、NASA Crew-7との6〜8ヶ月の任務中に予防ケアのためにこのVRヘッドセットを使用する最初の宇宙飛行士になる予定とのことだ。

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空間コンピューティングにおける先導的なヘルスケアプラットフォームであるXRHealthは、今回送付した「VIVE Focus 3」は宇宙任務中に宇宙飛行士のメンタルケアに使用されると発表した。

宇宙任務中、宇宙飛行士は孤立し、非刺激的かつ非常にストレスの多い環境で生活し、これが潜在的にメンタルヘルスの問題を引き起こす可能性があるのだという。これに対処するため、Nord-Space Apsは、軌道上でのメンタルヘルスを維持するための宇宙飛行士特有のニーズに対応する仮想アシスタンスメンタルバランスイニシアチブを作成した。

VRセラピーは、マイクログラビティ(微笑重力)環境で機能するよう特別に開発・適応されたシミュレーターモードを備えた「HTC VIVE Focus 3ヘッドセット」で行われる。

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重力の影響がほとんどない宇宙空間でのVRヘッドセットの使用は、コンテンツの振動、転がり、ドリフトによる動きの病気を引き起こし、宇宙飛行士がヘッドセット内のコンテンツを読むことができなくなるといった複数の課題を抱えていた。方向性を揃えるための重力ベクトルが存在しないため、本来的にはVRヘッドセットが使用不能かつ不安定になるまでのドリフトを生み出す。

過去には他のVRヘッドセットを使用したプロジェクトも行われたが、使用開始からわずか数分でトラッキングが失われる結果にもなった。そこで、Nord-Space Aps、HTC、およびXRHealthは、コントローラーを介した特別なトラッキング方法論とシミュレーターモードを使用して、宇宙で動作するVRプラットフォームを工学的に設計した。それにより本ヘッドセット「VIVE Focus 3」は宇宙の重力の影響がない空間でも対応できる仕様になっているのだという。

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Top Image : © HTC NIPPON 株式会社

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