News
2022.09.21
知財ニュース
画像生成AI「DALL-E(ダーリー)」に枠外の部分を描き足す新機能、大きな画像を生成可能に
米OpenAIは8月31日(現地時間)、同社が提供するAIによる画像生成サービス「DALL-E(ダーリー)」に、画像の枠外の部分を補完して、より大きな画像を生成できる新機能「Outpainting」を追加したことを発表した。
OpenAIは、TeslaのCEO・イーロン・マスク氏をはじめとするビジネス系著名人が2015年に設立したアメリカの非営利団体。「汎用型人工知能(AGI)」の開発で全人類に利益をもたらすことをミッションに、人工知能の研究と、活用可能なAIの提供を行っている。
「DALL-E」は、入力されたテキストからAIにより画像を生成できるサービス。4月の提供開始時は、「オペラを歌っている青い宇宙人の肖像画」「スイスチーズで作られたボルダリング用の壁の3Dレンダリング」「スチームパンクの象」のようなテキストで指示すると、1024×1024ピクセルの画像を生成した(これらの画像は「DALL-E」の公式インスタグラムから閲覧可能)。
OpenAIのエンジニア・David Schnurr氏によると、「DALL-E」のユーザーは、さまざまなアスペクト比や、生成したコンセプトをより大きな画像に広げることを求めていたとのこと。元の境界線を越えて画像を拡張できることでユーザーが創造性を高め、同じスタイルの視覚要素を追加したり、ストーリーを新しい方向に進めたりできるとしている。
「Midjourney(ミッドジャーニー)」や「Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)」など、近年躍進を続ける画像生成AI。今後の動きに注目したい。
Top Image : ©︎ OpenAI