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2021.07.21

知財ニュース

お風呂に文学の一節が浮かぶ「文学入浴剤」─OHPフィルムを使った高村光太郎の随筆が水中に浮遊

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お風呂に入浴剤を溶かすと文学作品の一節が浮かぶ「文学入浴剤」がTwitterに投稿され、「発想が面白い」「販売してほしい」「美しすぎる」と反響を呼んでいる。

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お湯と混ざり合って文章がゆらゆらと揺れる様子は幻想的で、作品世界にどっぷりと浸かることができる。

「文学入浴剤」は詩人/彫刻家・高村光太郎の随筆『永遠の感覚』『触覚の世界』の冒頭部分を印刷したOHPフィルムと入浴剤を小さなビニール袋に封入した作品。お湯の中に入れると入浴剤だけが水に溶け、半透明の素材に印刷された文字が浮かび上がっているように見える。文字は溶けるわけではなく、使用後も物として残るという。

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この入浴剤は、静かな場所で一人で本と向き合うことが好きだという大学院生の今村昼寝(@nanchakuriku02)さんが作ったもの。「いろんな意味で一番一人になれるお風呂で、両手で水を掬うように大切に本と向き合えたらどんな体験になるか」と興味を持ったのが作成のキッカケだという。

残念ながら、現在「文学入浴剤」は販売していない。しかし、予想以上の反響から今後販売も考えているとのこと。

また、今村さんは「文学入浴剤」の他にも、既存の文学作品を新たな角度から楽しむことができる作品を世に放っている。

今後どのような独創的な作品が生み出されるのか、引き続き追っていきたい。

今村昼寝さんのTwitterはこちら

Top Image : ©Twitter

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