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2022.02.05
知財ニュース
H&M、廃プラスチックボトルからできたキッズウェア・コレクションを発表―66万本からリサイクル
H&Mは、飲料メーカー大手のダノン・アクア社(Danone Aqua)と共同し、インドネシア政府が目指す海洋プラスチックの削減を支援する両社のプロジェクト「bottle2fashion(ボトル・トゥー・ファッション)」を通して作られたリサイクルポリエステルを使用した、キッズウェア・コレクションを発表した。全部で約40種類のアイテムは、H&Mキッズウェア取り扱い店舗および公式オンラインストアにて2021年12月末より順次発売している。
「bottle2fashion」とは、インドネシア諸島の陸地や海岸で回収した廃プラスチックボトルをポリエステル繊維にリサイクルするプロジェクト。
2021年は、前年の350万本回収の倍以上となる750万本以上のペットボトルが回収された。本コレクションで使用されているポリエステルも、すべて本プロジェクトを通してリサイクルされたもので、66万3,869本のペットボトルから作られているという。埋め立て地や海に捨てられてしまう廃棄物を回収し、洋服の素材となる資源に再利用するため、新しい素材を調達するよりもエネルギー消費を抑えつつ、インドネシア政府による海洋汚染への対策支援や、SDGsの目標達成にも貢献する。
また、コレクション自体は、毎日着用できるような様々なアイテムがプリント柄やエネルギッシュなカラーで展開されたファッション性の高いものとなっており、エコロジカルかつスタイリッシュな商品として注目される。
Top Image : © H&M