News
2025.07.07
知財ニュース
空気中の水分から水とコーヒーを生成する新デバイス「Kara Pod」登場―Kickstarterで公開

KaraWaterは、空気からミネラル豊富な飲料水とコーヒーを生成する「Kara Pod」をクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で公開した。
「Kara Pod」は、特許取得済みの「AirDrive」技術が搭載されており、空気中の水分を吸収し、飲料水とコーヒーを提供するデバイスだ。TIME誌の2022年ベスト発明品に選ばれた同社の「Kara Pure」の卓上バージョンで、さらにコーヒーポッド機能が追加されている。
水は3.2L貯蔵することができ、1日最大13杯分の水を生成し、その水で淹れたてのコーヒーを淹れることができる。重さは約5.8kgで、配管や工具も不要。どの部屋でも使用でき、電源を入れるだけで稼働する。
空気中から吸収された水分は、ろ過前に加熱して微生物を除去し、紫外線に当てて細菌やウイルスを殺菌する。次に、高性能炭素フィルターを通過し、臭気、塩素、PFASなどの化学汚染物質を除去する。
このプロセスでろ過された水に、カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラルが追加され、安全であるだけでなく、より健康にも良い水を自宅で作り、飲むことができる。この空気から水を生成するシステムは、ナミブ砂漠のカブトムシが空気中の水分を捕らえて集めていることからアイデアが浮かんだのだという。
空気を水に変えるだけでなく、空気そのものも改善してくれる。湿気を吸収すると同時に、ほこり、アレルゲン、空気中の粒子もろ過し、動作しながら空気を新鮮に保つことができる。
「Kara Pod」は、飲料水用とコーヒー用の2つの独立したノズルを備えているため、味が混ざることがない。プレミアムコーヒーローストブランドと提携しており、独自のKaraコーヒーポッドで様々なブレンドを楽しむことができる。また、Nespresso®純正ポッドやティーポッドにも対応しており、好みのスタイルでコーヒーを楽しめる。
Top Image : © KaraWater