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2024.12.16

知財ニュース

トヨタとJoby、日本で初の“空飛ぶクルマ”試験飛行を成功―空飛ぶタクシー実現へ

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トヨタ自動車とJoby Aviationは、空のモビリティの実用化に向けた取り組みをさらに加速することを発表した。トヨタの豊田章男会長とJobyの創業者兼CEOであるジョーベン・ビバート氏は、長年の夢である空への挑戦を確認し合い、日本でのeVTOL(電動垂直離着陸機、いわゆる“空飛ぶクルマ”)の初試験フライトを実施した。

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トヨタは創業以来、陸上だけでなく空のモビリティにも挑戦してきた。豊田グループ創始者の豊田佐吉が1925年に蓄電池の開発を奨励し、トヨタ自動車創業者の豊田喜一郎が航空機事業に強い関心を寄せていた歴史を受け継ぎ、空の移動に関する開発が続けられている。近年ではJobyとの提携を通じ、トヨタの自動車生産技術とJobyの空のモビリティ技術を組み合わせ、クリーンで静かな空の移動を可能にするための取り組みを強化している。

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eVTOLは短距離移動や都市部でのオンデマンド利用に適した空飛ぶタクシーで、ゼロエミッションや静粛性、低コストといった特徴を持つ。トヨタとJobyは7年間の共同開発を経て、この技術を実用化に近づけている。日本での試験フライトはこの取り組みの重要なマイルストーンとなり、空の移動が生活を豊かにする可能性を示した。

トヨタの中嶋裕樹副社長は、「空のモビリティは『距離と時間の感覚』を変える可能性がある」と述べ、空と陸をシームレスにつなぐ未来を目指す姿勢を示した。トヨタはJobyとの協業をさらに深化させ、誰もが自由に移動できる社会の実現に向けて取り組むとしている。

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Top Image : © トヨタ自動車 株式会社

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