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2022.10.03
知財ニュース
ソフトバンク、デジタル人材を育成する「神山まるごと高専」のスカラーシップパートナーに参画─10億円を支援、学費無償化を目指す
徳島県神山町に2023年4月開校予定の「神山まるごと高専」は2022年9月6日、「スカラーシップパートナー」にソフトバンク株式会社が参画したことを発表した。10億円の支援により奨学金基金の実現に貢献する。
「神山まるごと高専」は、「テクノロジー×デザイン×起業家精神」を教育の土台とした5年制の私立高等専門学校。学校長には株式会社ZOZOテクノロジーズ取締役の大蔵峰樹氏が就任し、徳島県神山町に根ざして社会を動かす「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指している。
同校は、学費が理由で入学を諦めることがあってはならないという考えから、“経済状況に関わらず目指せる学校”の実現を目指してきた。しかし、私立の高専であることや、良質な教育を提供すべく教職員を取り揃えていることから、一人当たりの学費が年間200万円ほどと高額になる。そこで2022年1月より、奨学金基金と長期的な寄付によって学費無償化を実現する「スカラーシップパートナー」の構想を発表し、参画企業を募集していた。
ソフトバンク株式会社はこれまで、情報革命を通じた人類と社会の幸福の実現に貢献してきた。通信事業を基盤に、最新技術を活用して新規事業を創出する「Beyond Carrier」戦略のもとDXを通した社会課題の解決などにも取り組んでいる。また同社は、新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」や、2021年に設立した子会社であるSTATION Ai株式会社による愛知県のスタートアップ支援事業などを通して、起業家精神の醸成や起業支援、スタートアップ企業の支援を実施している。これらの背景から「神山まるごと高専」の理念に賛同し、スカラーシップパートナーへ参画して学費の実質無償化に向けた支援を行うことを決定した。
ソフトバンクは今後、これまでの取り組みで培った知見やノウハウを生かして、教育プログラムの提供などを計画する予定だという。ソフトバンクの通信サービスやICTソリューションの提供を通して、充実した教育環境の実現を目指すとのこと。
なお、「スカラーシップパートナー」の参画企業にはソフトバンクの他に、ソニーやミクシィなど多くの企業が続々と参画している。気になる方は、チェックしてみてはいかがだろうか。
■スカラーシップパートナー参画企業:(2022年9月6日時点)
・デロイトトーマツコンサルティング
・伊藤忠テクノソリューションズ
・ソニーグループ
・ソフトバンク
・ミクシィ/取締役ファウンダー笠原健治氏
・セプテーニ・ホールディングス
(※太字は新たに参画した企業)
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Top Image : ©︎ 神山まるごと高専