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2025.05.01

知財ニュース

日比谷公園の鳥の鳴き声をリアルタイム可視化―鳥の種類と声の場所を表示する「鳥の声モード」登場

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ハイラブル株式会社は、日比谷公園の「にぎわい」や「鳥の声」といった言葉ではない音声情報を”見える化”する「日比谷公園向けにぎわい可視化システム」の新機能「鳥の声モード」を正式リリースした。

新機能は、公園の「にぎわい」だけでなく、「鳥の声」といった言葉以外の音の情報をリアルタイムで可視化する。

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同機能は、公園内で聞こえる様々な鳥の鳴き声を解析し、その種類と場所を画面上で特定して表示するもの。これまで鳥の声を認識することが難しかった人々も、都心に息づく多様な生態系の魅力を新たな形で体験できるようになる。

新機能「鳥の声モード」は、特に鳥の鳴き声に注目してその種類と発生場所を特定し、視覚的に表示。これまで、鳥の鳴き声から種類を判別するにはバードウォッチングなどの経験が必要だったが、「鳥の声モード」を活用することで、鳥の声に馴染みのない人や聴覚障害のある人も、「あの辺りで鳥が鳴いているようだ」という情報を得て気軽に鳥を探したり、存在を感じたりすることができる。

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「鳥の声モード」のリリースは、東京都が推進する「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」の一環として実現した。都では年齢や国籍、障害の有無に関わらず、誰もが日比谷公園を快適に楽しめるようにすることを目指しており、2025年に開催されるデフリンピックでは、日比谷公園がオリエンテーリングの会場となる予定。

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同社は、東京都が主催するスタートアップとの協働イベント「UPGRADE with TOKYO」において、第37回テーマ「誰もが利用しやすく、楽しめる公園の実現~2025年デフリンピック大会を契機に~」において優勝し、「日比谷公園向けにぎわい可視化システム」の開発と実証実験に取り組んできた。

新機能は、公園の「にぎわい」だけでなく、「鳥の声」といった言葉以外の音の情報をリアルタイムで可視化することで、聴覚に障害のある人を含む全ての人々が公園をより深く楽しめるように設計されている。

「日比谷公園向けにぎわい可視化システム」で現在可視化できるのは、同公園の「草地広場」と「第一花壇」。来園者は、自身のスマートフォンや公園のサービスセンターに設置されたディスプレイを通じて、これらの情報を確認することができる。

同社は今後、聞き分けられる鳥の種類を増やし、鳥が鳴いている場所をさらに詳細に表示できるようにする予定。

プレスリリースはこちら

Top Image : © ハイラブル 株式会社

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