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2024.12.17

知財ニュース

DeepL、バーチャル会議などリアルタイムで音声翻訳ができる「DeepL Voice」を発表

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言語AIの世界的な先進企業であるドイツのDeepLは、同社初となるリアルタイムでの音声翻訳ソリューション「DeepL Voice」の提供開始を発表した。DeepL Voiceは、2024年11月13日(水)にドイツ・ベルリンで開催されたDeepLのイベント「DeepL Dialogues」のハイライトとして発表された。

「DeepL Voice」は、バーチャル会議用の「Voice for Meetings」と1対1の対面会話用の「Voice for Conversations」という2つのモデルが提供される。

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DeepLは、翻訳精度と安全性の高さから、世界10万社以上の企業や政府機関から信頼されている。DeepL Voiceは、複数の異なる言語間でのオンライン会議や対面での会話のリアルタイム翻訳を実現させる音声翻訳ソリューションだ。DeepLの言語AIプラットフォームを通じて利用できる強力な言語およびコミュニケーションツールとして、製品ラインナップを拡充するものなのだという。

「Voice for Meetings」は、バーチャル会議用のツールで、すべての会議参加者が、自身が好む言語で発言することができる。他の会議参加者は翻訳されたキャプションをリアルタイムで受信することで、各自が母国語で参加し、コミュニケーションを取ることが可能だ。

「Voice for Conversations」は、モバイルデバイスで利用でき、1対1の対面会話の音声を聞き取って翻訳されたキャプションを表示し、言語を越えた会話を可能にする。便利な2つの表示モードが用意され、1つのデバイスで各自が簡単に翻訳を追うことができる。

言語は、英語、ドイツ語、日本語、韓国語、スウェーデン語、オランダ語、フランス語、トルコ語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、イタリア語での音声入力が利用でき、今後対応言語を拡大して行く予定だ。なお、翻訳されるキャプションは、DeepL翻訳がサポートする33の言語すべてで利用できる。

同社は、今年前半のDeepL Write Proのローンチ、用語集機能のアップデート、GPT-4、Google、Microsoftを上回る翻訳品質の次世代大規模言語モデル(LLM)を発表した。また、DeepLは最近、Forbes Cloud 100にも選出され、5月には著名な後期投資会社であるIndex Venturesが主導し、20億ドルの評価額で3億ドルの追加資金調達を実施した。

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Top Image : © DeepL

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