News
2024.11.27
知財ニュース
ジェトロ支援企業、CES2025イノベーションアワードで過去最多受賞記録に並ぶ7社が受賞―うち1社は最高位に
CES2025イノベーションアワードが発表され、ジェトロが出展支援する31社から7社がイノベーションアワードを受賞。その中でも最高位であるベストオブイノベーションを、1社が受賞した。7社の受賞はCES2023の過去最多受賞記録に並ぶとともに、ベストオブイノベーションの同時受賞は初となる。
今回受賞した7社の製品は以下の通り。
ベストオブイノベーション受賞
BionicM株式会社
BionicM 株式会社
Accessibility & AgeTech部門で、義足の分野で革新をもたらすBionicM株式会社が受賞。同社の「Bio Leg」は、切断により失われた脚の筋力を代替するパワード義足。電動アシストによってより滑らかな動きを実現することで、ユーザの身体的負担を軽減し、QOLの向上に貢献する。また、隠すのではなく「見せる義足」として、自然なシルエットを生み出すデザインを採用している。
イノベーションアワード受賞
株式会社FingerVision
Robotics部門を受賞した株式会社FingerVisionの「FingerVision R1」は、ロボットハンドに触覚センサを搭載し、ピッキング等の物体操作を高度に行うロボットシステム。力だけでなく、滑りや堅さ、位置等様々な情報を取得し、あたかも人の手で行うような「いい感じ」のハンドリングを実現する。
株式会社 FingerVision
株式会社Kailas Robotics
同じくRobotics部門を受賞した株式会社Kailas Roboticsの「MobiRobo」は、対象物を見るだけでアームがそれを捉え、触覚フィードバックを提供する。この技術は、電子機器の組み立てにおけるハンダ付けのような精密作業の補助や、物体と直感的にやりとりできる義肢補助など、様々な場面で応用が可能。
株式会社 Kailas Robotics
モノグサ株式会社
Mobile Devices & Accessories部門を受賞したモノグサ株式会社の「Monoxer Junior」は、就学前後の学習を対象とした家庭用学習アプリ。ひらがな・カタカナ・漢字などの学習において、AIを活用してお子様のレベル・記憶状況に応じて出題形式が変化し、最適な難易度の問題を提供する。学習内容はアプリ上で確認でき、小学校就学準備を家庭で進めることができる。子供があらゆる知識を確実に、かつ最小限の負荷で楽しみながら身につけることを支援する。
モノグサ 株式会社
Qolo株式会社
Digital Health部門を受賞したQolo株式会社の「Qolo Rehabilitation」は、繰り返し立ち上がる動作の訓練とリアルタイムのデータモニタリングを行うシステムにより、起立訓練をサポートする。独自の技術により、理学療法士の身体的負担を軽減しながら訓練の効率を高める。また、コンパクトで持ち運び可能なため使用場所の制限を減らし、患者が機器を利用する機会を拡大する。
Qolo 株式会社
株式会社RevComm
Artificial Intelligence部門を受賞した株式会社RevCommの「MiiTel (jp) / RevComm (eng) 」は、AIを搭載した分析ツール。電話営業や、ウェブ会議、オフライン商談まで、あらゆる会話のビッグデータ化を実現。これにより、データに基づく意思決定が可能になり、売上を伸ばし、顧客満足度スコアを向上させることが可能に。また、Forbesの「The AI 50 2023」にも選出されている。
株式会社ROMS
Industrial Equipment & Machinery部門を受賞した株式会社ROMSの「Nano-Stream」は、日本製・フル内製の小型自動倉庫システムメーカーROMSが開発した高い柔軟性と拡張性を持つ自動倉庫システム。高密度保管・歩行レスピッキングに加え、100平方メートルからでき柔軟に可変できる設計により、人手不足に悩むより多くの倉庫の生産性向上を実現する。
株式会社 ROMS
これらの企業は、2025年1月7日から10日にかけてラスベガスで開催される世界最大級の先端テクノロジー見本市「CES2025」のEureka Parkエリアに設置される、ジェトロによるJapan(J-Startup)パビリオンにて、展示を行う予定。
Top Image : © 独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)スタートアップ課