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2025.11.19
知財ニュース
Amazon、AIを活用した配達員用スマートグラスの開発を発表

Amazonは、配達員用のAIを活用したスマートグラスを開発中であることを発表した。
このスマートグラスは、AIによるセンシング機能とコンピュータービジョン、カメラを活用し、ナビゲーション情報から危険情報、配達作業まで必要な情報を表示するヘッドアップディスプレイを実現。配達員専用に設計されており、スマートフォンの操作不要で、荷物のスキャン、ターンバイターン方式の歩行ルート案内、配達証明の取得などができる。
ドライバーが配達場所に駐車すると、スマートグラスが自動的に起動し、視界内に配達情報が表示される。車内の荷物の位置から、対応する家屋まで、配達作業に必要な情報を提供するとのこと。
ディスプレイには、同社の地理空間技術を活用した、配達先までの徒歩によるターンバイターンナビゲーションが表示され、正確な配達場所まで誘導してくれる。危険箇所がある場合や、マンションなどの複雑な環境を移動する場合でも、配達員を安全に目的地まで誘導してくれる。
スマートグラスには、配達用ベストに装着する操作ボタン付きの小型コントローラー、交換式で終日利用に対応するバッテリー、緊急時にルート沿いで緊急サービスに連絡できる専用緊急ボタンが搭載されている。また、度付きレンズや、調光レンズにも対応している。
このスマートグラスは、テストで数百人のドライバーが着用し、ドライバーからのフィードバックを受けて開発された。彼らの意見は、長時間使用する際の快適性からディスプレイの視認性まで、あらゆる面の改良に活かされたのだという。
テストに参加したケイレブ・M氏は「情報が視界内に表示されるため、常に安全だと感じました」、「スマートフォンを見下ろす必要がなく、前方を向いたままディスプレイ越しに情報を見ることができます。常に前方に注意を向けることができるのです」と説明している。
将来的には、誤って商品を異なる番地や部屋番号の場所に配達した場合の通知や、暗い場所の危険検知、庭にペットがいる場合は通知されるなどのリアルタイム検出機能の提供を予定している(現時点では未実装)。
Top Image : © Amazon


