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2021.12.28

知財ニュース

造影剤なしで血管を可視化する「光超音波イメージング装置」、薬事承認申請が受理

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株式会社Luxonus(ルクソナス)は、血管を造影剤なしで、無被ばくかつ簡便に3Dイメージングする「光超音波イメージング装置(LME-01)」を開発し、2021年11月30日に医薬品医療機器総合機構(PMDA)への申請が受理されたことを発表した。手や足の血流状態を測定し、血流障害の特定に利用できるようにする。

本装置は、体表に近赤外パルスレーザ光を照射して、光音響効果により体内の血管(血液)から発生する超音波を、独自技術の半球型超音波センサーアレイにより検出し、血流の3D画像を構築するシステム。最大180mmx290mmサイズを6分以内で撮影する「Still撮影」、血流の動画を撮影する「Movie撮影」の機能を搭載しており、手のひらであれば2分20秒ほどで3次元(3D)画像を得られる。

これまで可視化が難しかった微細な血管が簡便に撮影可能な装置として、様々な治療、診断に応用されることが期待されている。手足の血流障害の特定だけでなく、閉塞性動脈硬化症や、乳がんの検査などへも広げていく考えだ。

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本装置は、薬事承認取得後に、国内の医療機関へ医療機器ディーラーを通じての販売を予定している。また海外においても、同様に3Dイメージングする製品がないことから、国内だけでなく海外に向けても展開を図っているとのこと。

発売時期、価格等の情報については、早ければ2022年中に実用化する可能性があるそうだが、詳細が明確になり次第改めて発表される。

ニュース原文はこちら

Top Image :© 株式会社 Luxonus

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