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2021.08.19
知財ニュース
山梨県小菅村でドローン配送100回達成記念─村民の方々に吉野家できたて「牛丼」をドローンで提供
株式会社エアロネクストと株式会社吉野家は、ドローン配送の社会実装を進める山梨県小菅村でドローン配送100回の達成を記念し、7月21日に村民の方々へ吉野家のキッチンカー「オレンジドリーム号」で盛り付けたできたての「空飛ぶ牛丼」を提供した。
この取組みは、昨年11月にエアロネクストがドローン配送サービス導入による地域活性化と新スマート物流の社会実装に向けて連携協定を締結した小菅村にて新スマート物流「SkyHub(※1)」の実装を進める中で、4月末に村民に向けて試験配送からスタートしたドローン配送の実施回数が7月1日に合計100回を達成したことを記念し、小菅村の方々に感謝の気持ちを込めて実施したもの。
小菅村におけるドローン配送サービスについては、村民の方々から告知方法や配送品目などサービス全体に対するフィードバックを受けながら、現在までに当初の1地区1飛行ルートから宿泊施設の屋上を含む4地区5飛行ルートまで拡大。さらに目視内飛行のみならず目視外飛行も実現し、一日の配送頻度を格段に増やすと共に、オペレーション品質の向上など、細やかな改善を日々着実に重ねてきたという。
エアロネクストは、今後も小菅村の方々と二人三脚で、エアロネクストの物流専用機体を標準モジュールとするドローン配送を組み込んだ新スマート物流SkyHubの開発と、村の物流の課題解決に貢献するサービスモデルの実証と実装を進めていくとしている。
【実施概要】
期間:2021年7月21日(水)
飛行区間: 小菅村内の現在開通している5飛行ルート3のうちの2地区4ルートを飛行
運搬物: 吉野家の牛丼弁当
概要:橋立地区のドローンデポに駐車された吉野家のキッチンカー(オレンジドリーム号)で調理された牛丼弁当を専用ボックスに格納し、ドローンにセット。約15-20分間隔で離陸し、4ルートを計6回飛行した。11時からスタートし、ドローン配送で届けた16個を含む計150個の牛丼を村民の方々に提供し、15時頃に終了した。
※1)エアロネクストとセイノーホールディングス株式会社が共同で進める既存物流とドローン物流をつなぎこみ、地上と空のインフラが接続されることで、いつでもどこでもモノが届く新スマート物流の仕組み。ドローン配送が組み込まれること、共同配送を実現する、オープンプラットフォームかつ標準化した仕組みであることが特徴。SkyHubの導入は、物流改革という側面から人口減少、少子高齢化による労働者不足、特定過疎地の交通問題、医療問題、災害対策、物流弱者対策等、地域における社会課題の解決に貢献するとともに、住民の利便性や生活クオリティの向上による住民やコミュニティの満足度を引き上げることが可能になり、地域活性化を推進するうえでも有意義なものといえる。
Top Image :©株式会社エアロネクスト