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大阪・関西万博
2025.08.01
知財ニュース
水平器の老舗が開発、姿勢測定デバイス「Kiriri姿勢チェッカー」を大阪・関西万博に出展

建築現場などで使われる水平器の老舗メーカーである株式会社アカツキ製作所は、長年培ってきた「傾き」を測る専門技術を人の健康分野に応用し、ユーザーの姿勢改善をサポートする新しいウェアラブルデバイス「Kiriri姿勢チェッカー」を開発した。
Wear OSアプリへの対応を完了し、ウェアラブルデバイスとして、2025年大阪・関西万博でのデモンストレーションに向けた準備を整えている。
同製品は、100年以上にわたり建築や工業の現場で「水平」という基準を追求し続けてきた同社だからこそ生まれたもの。日々の姿勢こそが心身のバランスを整える土台であると考え、日常生活の中で自然に正しい姿勢へと導くテクノロジーとして「Kiriri姿勢チェッカー」を開発した。
小型のセンサーを身体に装着し、Google Pixel Watch 3などのスマートウォッチと連携して使用する。センサーが体の前後左右の角度データをリアルタイムで検知するほか、利用者自身の現在の姿勢を「基準」として記憶させるキャリブレーション機能もあり、姿勢が基準から崩れると、改善をサポートする。姿勢の変化をグラフで視覚的に確認することも可能だ。
同プロジェクトは、センサー開発で実績のある株式会社テックスと、ITソリューションに強みを持つ株式会社アイティとの共同開発によって進められてきた。さらに、企画から設計、部品製造、最終組立までを一貫してアカツキ製作所が担うことで、水平器製造で培った高度な技術を活かした「小型・軽量・高装着性」の高品質な日本製デバイスとしての信頼性を確保している。
「Kiriri姿勢チェッカー」は、大阪・関西万博の「京都パビリオン」ゾーンにて2025年7月21日(月)〜27日(日)の期間限定で展示および体験型デモンストレーションを実施した後、来場者からのフィードバックを反映しながら製品仕様の最終調整を行い、2025年内の完成・リリースに向けて本格的な製品化プロセスに移行していく。
Top Image : © 株式会社 アカツキ製作所