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大阪・関西万博
2025.10.21
知財ニュース
落合陽一プロデュース、万博パビリオン「null²」移転に向けたクラウドファンディングが開始1日で1億円を突破

メディアアーティスト落合陽一氏がプロデュースする大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」を万博閉幕後に別の場所へ移転するためのクラウドファンディングを開始し、1日で第一目標金額「1億円」を達成した。
「null²」は、伸び縮みする鏡素材「ミラー膜」の外装を内部からロボットアームで動かすことで、まるで生き物のように絶えず変形し、周囲の風景を映し出しては歪ませ彫刻作品のような外観を実現している、2年の歳月をかけて開発された大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンだ。パビリオンの内部は、全面が鏡面状のLEDモニターに囲まれた「無限に反射する空間」が広がっており、リアルとバーチャルの境界が曖昧になる新しい自己認識や生命観をうむ特異な体験ができる展示となっている。
万博の会期中は入場枠の当選確率はわずか数%ほど。受け入れ人数に大きな壁があったこの展示を今後より多くの人に体験してもらうものとするため、現在、全国さまざまな場所への "引越" を目指している。
移転については、万博でのパビリオンをそのまま移動・移設するわけではなく、「null²」のコンセプトはそのままに、新天地にあわせた規模・デザインで再設計し、再構築していく想定だ。
このクラウドファンディングは、10月2日に開始され、開始から23時間で第一目標金額「1億円」を達成した。しかし、この引越にはさらなる資金が必要で、次のゴールをまずは「2億円」として、引き続き支援を募っている。
支援は1000円から1000万円のコースで支援可能。リターン(返礼品)には「null²」の外壁を形づくる鏡素材「null²のカケラ」、プリント部分のデザインが落合氏による描き下ろしのパーカー、落合氏による写真のプリント作品、null²模型などクラウドファンディング限定の品々が用意されている。リターンなしのコースも一部ある。
引越先の具体的な場所・時期・設置期間などは、現時点では未定だ。具体的な引越先については、12月19日(金)23:00のクラファン終了までのあいだに随時情報を伝えていく予定だとしている。
Top Image : © 一般社団法人計算機と自然(代表:落合陽一)