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2021.08.04

知財ニュース

1,000点を学習したAIが自動で壁紙をデザイン、ピクシーダストテクノロジーズが共創する壁紙プロジェクトがスタート

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インテリア内装材・壁紙ブランドの「WhO(フー)」が、落合陽一氏が代表取締役CEOを務めるピクシーダストテクノロジーズ株式会社(PxDT)と共同で、先端テクノロジーを活用した壁紙デザインプロジェクトをスタートした。

今回発表されたプロジェクトでは、トレンドに則してデザインすることが一般的なインテリア業界における新たなデザインアプローチという考えのもと、PxDTの開発したデザインを自動で生み出すAIシステム「DeepWear」を用いた。深層学習(AI)により、WhOの既存品番1,000点から100点が自動生成。その中からオリジナリティある1点が選定され、WhOの「PATTERNS」シリーズの節目となる100品番目として2021年7月15日(木)にリリースされた。

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DeepWearに読み込ませたデザインには、一般的な壁紙同様、同じパターンが繰り返されるリピート柄が多かった。今回リリースされた柄も一見リピート柄のように見えるが、揺らぎや線の太さの強弱など、細かい単位でランダムな描写となっている。既存のデザインをベースにしたことで、インテリア空間に馴染む質感やパターン、テイストなどを継承しつつ、学習した個々の特徴が複雑に組み合わさったAIならではのデザインとなった。

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「壁紙とは家屋の人工的な構造に自然のような風景をもたらすものだと思います。
DeepWearは元々大学のデジタルネイチャー研で研究していたものですが,計算機と調和する新しい自然の風景が皆さんの生活の一部になることをうれしく思っています。」
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 代表取締役 落合陽一

今後は各企業やブランドとのコラボレーションで展開する「COLLABORATIONS」シリーズにPxDTとのカテゴリが新設される予定。「DeepWear」を用いたデザインとしつつ、読み込ませる画像の工夫などによって今回のアプローチとは異なった方法も検討していくようだ。

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Top Image : ©WhO

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