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2024.09.11
知財ニュース
町田市でリチウムイオン電池ごみ検出実験、リコーグループとIHIが共同開発の検知技術を検証
リコーグループの株式会社PFUは、株式会社IHI検査計測と共同開発中のリチウムイオン電池検知システムの実用化に向けて、町田市と連携し、搬入不適ごみ検出に関する実証実験を、9月9日~12日に実施する。場所は、町田市バイオエネルギーセンター隣接する「旧リサイクル広場まちだ」で行う。
同実験では、町田市と連携し、実際に搬入される不燃ごみにどれだけリチウムイオン電池が混入しているかを調査するとともに、X線検査センサーとAIを用いた検知システムの精度検証を行うというもの。
システムは、PFUが誇る世界トップクラスのスキャナー開発技術と、廃棄物分別特化AIエンジンを組み合わせることで、高い検知精度を実現。不燃ごみだけでなく、プラスチックや小型家電など、様々なごみ処理ラインへの対応を可能にするという。
近年、リチウムイオン電池の増加に伴い、廃棄方法の誤りが社会問題になっている。不燃ごみや粗大ごみ、プラスチックごみなどが不適切な廃棄方法で排出されるケースが目立ち、廃棄物処理施設では、不適切に排出されたリチウムイオン電池が原因による火災や発火が後を立たない。
今回の実証実験では、リチウムイオン電池混入の実態や検知精度、システム導入による廃棄物処理施設の安全性向上への有効性が検証されることになり、実用化に向けて業界からの期待が高まっている。
Top Image : © 株式会社 PFU